2008年 三八会研修旅行 〜道東の自然とグルメの旅〜
第一日目報告 進藤

二日目、移動中のバスの中で世話役の石塚君と眼があったばかりに非情にも旅行記を書けと言われる。
まだ昨日のことだというのに、もう行った場所の地名も日にちも忘れてしまった俺にだ。
「そういえば彼は俺のことをしょっちゅう苛めて楽しんでいるよなあ」と思いつつも、苛められっ子の常としていじけながらも言われたことには従わざるを得ない。
さて、思い起こせば、旅行へ出発する日の朝、いつもは8時過ぎにノコノコと布団を出るのに、今日は5時前には起きないと間に合わなくなる、腹ごしらえをしなければ、畑は水なしで三日間保つだろうか等々思っていたら、目覚ましよりも早く目覚めてしまい、目覚ましが鳴るのを待ち受ける始末。
7時15分ごろ羽田に着き7番時計台の下で皆と合流。
A300は定刻より遅れて羽田を飛び立ち釧路空港に到着したので、出迎えの佐藤会長を待たせることとなった。
空港では一行が三日間共にするバスが小型かと思いきや予想に反し60人乗り。
われわれ16名のメンバーと不釣り合いな巨大さに眼を見張る。
最初の探訪地である丹頂鶴自然公園に向かう。ここには夫婦鶴と今年春に生まれた雛がひとつのケージに入っており、おおよそ10組ほどが飼育されていた。
雛の愛らしさと身近で見られる丹頂の優雅さが印象に残った。三々五々丹頂の名の由来と何故頭が赤いのかなどを話をしながら、まずは最初の道東の雰囲気に浸った。

次いで早めの昼食をとるため釧路港近くの食堂「鮭番屋」へ。
大きな焼きイカや牡蠣、ホタテ、近海の珍しい白身の魚、どれも美味しい北海道ならではの味で皆大喜び。どんぶり一杯の大飯もぺろりと平らげる。
ビールに手を出した連中が宴会ムードへとエスカレートし、地酒もぐいぐい。出発の時間が来たのに、もう少しここで飲みたいと会長を困らせている。

あれだけ美味しいものをしかもたらふく食べても2千円もしないなんて、シンジラレナ〜イ。
満腹感で一杯、更にお酒で満杯、これで眠くならないわけが無い。メタボ爺さん連中を乗せた居眠りバスは一路次の見学ポイントの厚岸野鳥観察館へ。
酒の入っていない俺は他の連中と違い寝るに寝れず車窓をズーと眺めていた。
最初はなだらかな丘と牧草ばかりのある意味単調な風景に、何処までいっても同じでつまらないなと思っていたが、途中でハッと気がついた。
「何を能天気なことを考えているのだ、これが日本の食料自給率39%を頑張って下支えしているのだぞ、感謝こそすれ退屈とは!」
とまあカッコいい感慨が沸いてきたではないか。そう思いながら眺めていたが、どうして牧畜ばかりで畑がないのかと次なる疑問にぶつかった。
思ったことは水が供給できない、風が強くて葉っぱがちぎれる等であったが、どうも正解ではなさそうだ。疑問の解けないうちに野鳥観察館に到着する。
ここは環境省がラムサール条約登録湿地に関する調査研究や一般の理解を助ける目的で作られた施設とか。
近くの厚岸湖やそれに連なる別寒辺牛(べかんべうし)川の要所に遠隔操作のカメラを設置、各カメラからの信号を光ファイバーで集めて、館内の大型モニターで自在に湿原の様子や野鳥の生態を観察できるというハイテクな施設である。

まず、三(?)階の展望室から望遠鏡であちこち眺めた後、一階で係員が自慢のハイテクモニターを操作して河口の様子を大型画面に映し出して見せてくれる。
岸辺で待つ二羽のオジロワシの雛たちに親鳥が餌を運んでくるのが手に取るように見える。
相当重い獲物らしく、親は水面の上を水鳥でもないのに泳ぐように運んでくる。
それを少し離れた木の上から見守るもう一羽の親鳥。大自然の中で懸命に生きる姿が臨場感一杯に映し出される。不思議なことにわれわれの他に見学者がなく、貸し切り状態。そのためか係員がカメラで湿原のあちこちを次々に映し出して、熱っぽく説明してくれる。予定の一時間があっという間に過ぎた。
再びバスは今日最後の目的地である根室市の納沙布岬を目指して根釧原野のまっただ中をひた走る。
会長によれば、この広大な原野は大部分が湿原や泥炭地で構成されているという。
さっきの疑問がやっと解けてきた。
目的地ノサップ岬に到着。日本最東端の感慨にふけりながら、遠くに水晶島、貝殻島等の歯舞諸島を眺める。記念撮影も終わり日の暮れかかったところでバスで根室市街にあるホテルへ向かった。

帰路は来るときと反対側オホーツク海側の道を通ったが牧場と牧草地ばかりで、北海道の畜産業の規模の大きさを改めて感じさせた。
根室は想像よりはるかに大きそうで、道路も幅広く都会の便利さと、地方ののんびりさを兼ね備えた結構住み易そうな町と思えた。場所柄ロシア人の姿が多く、ホテルや店ではロシア語の説明が多いという。
宿はかって会長が通った小学校の真向かいにあり、だだっ広い校庭が印象的であった。
ホテルで荷物をおろし、近くの回転すし屋での夕食のため徒歩でそこへ向かった。
出発前に会長がみなにメモを配る:

昼から飽食したせいで、店に入ったときは「もう腹いっぱいで食べられない」と言っていた連中が目の前のネタを見るとそれを忘れて皆たらふく食べる。 北海道の回転すしは本州と違い、兎に角ネタが新鮮、美味しさが違う。

根室の回転寿司「花まる」 隣のボックス席で盛り上がる連中
その後は同じテーブルだった同士で二次会(?)を夫々行ったが、俺のグループは上品な(?)連中ばかりだったのでホテルの食堂でコーヒーを飲みながら語らいで過ごした。
ケーキまで食べてしまい、かくして飽食の第一日目が終わった。
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