第3回 三八会研修:北海道旅行報告X 第三日目
ぶらり札幌市内 2004/7/10 柏木 正弘
三八会北海道研修旅行、6月30日、最終日の観光組は、荒木田、浪本、深作、原、野中、山田、柏木の7名。
7時半に、捕らぬ狸のスコアをそれぞれに思い描いてか、そわそわとした面持ちのゴルフ組の車を見送ってから、我が観光組は、前日、会長から配布された札幌観光推奨ルート説明書(「会長ガイド」)を取り出し、本日のルートを改めて勉強し直し、最確認。
そして、我が観光組、北海道の文化を!探求するべく・・・の真摯な雰囲気で・・・8時半に宿を出発。

詳細な「会長ガイド」
冬になれば雪でどうなるのだろう?なんて思いを馳せながらホームで電車を待ち、また、かつて訪れた札幌の遠い記憶を辿り温めながら、これから経験・発見するであろう新しい札幌の思い出に期待を膨らませて・・・、千歳から札幌へとJR。
JRからの車窓、広大な自然の迫力で迫ってくる昨日までのバスからの車窓とは異なり、日本の何処でも見かけるような市街や郊外を、そして、時折、北海道は広い!と思わず叫びたくなるような山林の連なりを、通り抜け・・・。
札幌に到着するやいなや、「会長ガイド」をポケットから取り出し、さてさて、どちらの出口から?
・・・と、早速に「会長ガイド」頼みの一日を開始。
北大、札幌の北口改札を出て一本裏の道路に入ると、見通す道路の片側、連なる建物や店があるところからぷっつりと切れて緑が道にあふれんばかりに・・・、あれが北大キャンパスか。
緑濃く鬱そうと茂る木々のキャンパス、”クラーク云々”の道標があちらこちらに。
まさに”Boys Be Ambitious!”の北大である。
先ずは、クラーク先生の胸像を探し出し、「証拠写真に・・・」と全員にて、記念写真。

クラーク先生と観光組一同
次なるは「ポプラ並木」、キャンパスの建物の間を通り抜けなんとなくキャンパスの外れに・・の雰囲気、木々の間から時折垣間見られる一段と高く居並ぶ緑の列、目指すはあれか!
辿り来た道を右に入る路地、その入り口には鎖がかけられ立ち入り禁止!
その鎖の向こう、路地の両側に高い木々の列、緑が両側から迫り緑のトンネル、ポプラ並木である。
社会常識をしっかりとわきまえた元東芝人である。立ち入り禁止!とあれば鎖から数歩のところまでで歩を止め・・・、傍らには、またまた、偉人の胸像「新渡戸稲造」、五千円札の人、その人である。
横溢な開拓精神こそ偉大な「男」達を生む原点か・・・と、畏敬の念を新たにし・・・。
ただ、我々は元東芝人であると同時に元「半導体の男」達。難関!難問!となると無性に何が何でも突破してやろうとする「半導体の男」の習性、「会長ガイド」に鎖の抜け穴の所在が記述されていた事を思い出し、鎖の入り口を迂回、その「抜け穴」を探し出しポプラ並木に侵入。
ここまで来るともはや思いは貫徹の一言! 「倒木の恐れあり、危険!」の注意書きを横目に、ポプラ並木を終点の一面に広がる農場まで歩き抜け・・・、一同、大満足!

立ち入り禁止のポプラ並木に闖入 急ごう!
この頃より、雲行き怪しさを増し雨がぽつりぽつり。傘をさしながら雨のキャンパス、来た道を戻るに、古色蒼然とした建物の玄関に「理学部博物館、公開」の看板。「知識の紳士達」でもある我々、こうなるとちょいと覗いて・・・と、足を踏み入れるに、北海道の歴史資料、恐竜の骨格化石、マンモスの毛、さまざまの鉱物、偉人達の履歴・業績、・・・
引き込まれるように展示を見て回り、面白くも感心!感心!
展示を眺め楽しみながらのブラブラ歩き、小一時間。寄る年波も手伝い建物をいざ出てみると、足腰疲れ果て・・・。ここで一休み・・と学生食堂を探し出し・・・。昼直前、学生達の食事がチラホラ始まり、彼らのすするラーメン、俺たちも!の思い。
しかし、それを抑えて、おじさん達は一杯189円なりのコーヒーで我慢。

北大生協の学食で一休み
空腹を感じつつもスケジュール消化!と、気を取り直し、気を入れ、「会長ガイド」の地図を頼りにガードをくぐり道を辿って、植物園へ。まさに綺麗な緑の公園! 手入れが行き届き、「こりゃ、相当金がかかっているよなぁー」。植物園内には博物館、ヒグマや狼の、そしてかの「クロ」の剥製、等々、へぇー!と感心しながら・・・。植物園の奥にひっそりと開けた空間にバラ園が・・・。白い支柱に絡みついた赤、白、ピンクのバラの一群で長い「バラのトンネル」。若い女性が喜びそうな・・・とても大学の研究施設とは思えないほどにおしゃれな空間。
植物園の温室、ここだけは手入れをさぼっている気配、少々荒れ果てて・・・。しかし、妙ちきりんな植物があちらこちらに・・・歯のような毛の生えた食虫植物の葉っぱ(花?)に枯れ草を突っ込んでパクリと葉っぱを閉じさせたり・・。斯様なイタズラをする訪問者、こりゃマナー違反!しかし、面白い!
北海道庁赤煉瓦、「会長ガイド」に従い裏門から入り左手に回って蓮池の一つに。カモが泳ぎ雨粒で少々泡立つ水面のあちらこちらに浮かぶ赤や白の花を覗かせる緑の蓮の一群。なかなかの風情!

北大植物園のバラのトンネルと赤煉瓦北海道庁
北海道庁赤煉瓦の建物内(観光案内所風のところ)で職員らしき若者に、美味いラーメン店の所在を尋ね、ラーメン・スクエアーへ(と言っても、地下に三軒のラーメン店が並んでイルのみ)。
空腹故、失望・不満もなく直ちに内一軒に入り、頼んだメニューは、味噌ラーメンと昔風ラーメン。なかなか美味い! これが北海道のラーメンか!満足!とホット一息。
食後、午後の戦術会議。二条市場に色気を強くする(深作、柏木)組と花フェスタに惹かれる(荒木田、山田、野中、浪本、原)組、別行動を決定。
以下は、二条市場組の報告。
下世話な食い気に惹かれる二条市場組とて、美しきを愛でることにおいては人後に落ちず、ちょっと!と、大通りの花フェスタ。大通り公園(上り下りそれぞれ一通の二本の通りに挟まれた部分が公園になっていて)の真ん中の公園部分、噴水の周りを含めてあちらこちらに所狭しと鮮やかな花が飾られ・・・、これはとにかく綺麗!(それぞれに写真を取り合おうと、深作、柏木、こ汚いオッサン二人がそれぞれ花の傍に立つと、花に申し訳ない・・・との思いがしてしまうほどに)

サッポロ花フェスタ開催中、花に申し訳ない?
時計台、夢を抱き情熱に燃えていた札幌農学校の若者達の、飯、汁、菜一品、香の物といった簡素な朝夕の食事のメニューなど、彼らの日々の生活の実態の一端を伝える展示、感心し・驚き・往時を偲び・・・そして、少々、今時の若者の状況を嘆き・・・。
展示コーナの片隅のブースにあるボタンを押すと(深作さん、数年前に時計台を訪れ、ボタンの所在を知っていて)、懐かしくも、SPレコードのシャーシャーとする針の雑音に混じってかすかに聞こえてくる「時計台の鐘」の歌。
「会長ガイド」の指示では、ここからバスの筈。
しかし、深作、柏木、俺たちはそんな柔ではない、健脚だ!歩こう!
二条市場。蟹、蟹、蟹・・・、メロン、メロン、メロン、売り子の兄さん、おばさん、おじさん。
彼らとの掛け合いに勝つか負けるか、試食のみで踏ん張れるか、甘言に陥落してしまうか。
深作さん、前日、佐藤邸で味を知ってしまった鮭の薫製ライクのもの、これだけは当初より買い求めるつもりだったのが、一瞬隙を見せてしまったため突っ込まれ、おばさんにさらにホタテの何か・・まで掴まされて! おばさんは勝利。
斯くて、人の好さを見抜かたれ深作さん、攻撃を一手に引き受けて、柏木は「試食」のみを楽しみ、勝利!
二条市場を去るに当たって、深作・柏木の立ち話・戦術会議。これで切り上げ観光終了か「会長ガイド」完全制覇か。

二条市場
結論は、完全制覇。もうこの時点では、両者とも「会長ガイド」をすでに卒業、街のエキスパートになりかけ、サッポロ・ファクトリーは、あっちの方向だ!と感を頼りに歩き始め・・・。このころから雨脚強くなり・・・、しかし、我らの感、正しく、直ちに、札幌ファクトリーに。
ここは「土着」の臭いふんぷんの二条市場とはことなり、瀟洒なお土産の店、店、店・・・。店を冷やかしながら発見したのは地ビールを飲ませる穴蔵のようなレストラン。うーん、これを楽しむべきか・・・と、思った瞬間、携帯に着信の振動。
慌てて耳に当てるに、ゴルフ組の石塚幹事から「最終ホール、土砂降りの雨にあって・・・もう切り上げ千歳に移動するから・・・」云々。
我々も、スケジュール完全制覇、観光完了のタイミング。「それじゃ、俺たちもこれから千歳空港に移動するよ」と応えて、其処は仲間を親切に思いやる我々、直ちに花フェスタ組の荒木田さんにも連絡を!と携帯のキーを押すに、最後の力を振り絞り石塚さんの電話を受けていた我が携帯、ここで息が絶え、「電池切れ!」のメッセージ。
斯なると、我々も気軽に気持ちを直ちにスイッチ、冷たく「奴らはなるようになるだろう!俺たちは勝手に千歳に帰ろう!」

札幌観光のゴール、サッポロファクトリの一角
車中にて、深作、柏木、総括会議。
完全制覇、成功!満足!ちょっと待て!逃したポイント、二点あり!悔しい! トウモロコシとジャガバタ、逃してしまったなぁー!次回か!
雨に降られ、傘をさしながらの一日「札幌観光」、「会長ガイド」の親切・適確さに驚愕・感謝しながら・・・。
千歳空港のホテルでの研修終了ディナーの席、会長から
「今の時期、トウモロコシ、ジャガイモ、ありゃ余所もの、旬外れ・・・」と。
北海道の真実を知らされ、我々の「成功・満足」、さらにパーフェクトに・・・。