春の南房総を行く
春真っ盛りの南房総をドライブ、勝浦保養所に一泊、次の日はゴルフという日程をたてた。
3月28日 朝8時30分石塚車、早川車が待つJR磯子駅に集合。皆それぞれに分乗して勇躍出発する。
菱川師宣記念館
車は横浜ベイブリッジ経由東京湾アクアラインであっという間に木更津に到着ここから館山道に入り、最初の目的地である鋸南町の「道の駅きょなん」へと向かう。9時40分には到着、アクアラインの御利益大なり。
ここを訪問した狙いは見返り美人図で有名な浮世絵師 菱川師宣の記念館があるからだ。
彼はここ鋸南町の生まれである。
記念館にある見返り美人図(模写)
本物は東京国立美術館にある
「肉筆浮世絵の世界」という展覧会が開催されており、小一時間じっくりと鑑賞する。
他に閲覧者なく貸し切り状態だ。外に出るとわずかに潮の香りがして気持ちがよい。
保田漁港とそれに続く海水浴場の近くにこの記念館が建てられているからだ。
館山市城山公園
桜を見につぎは館山城址のある城山公園に向かう。早川車が先導して走り出すが、館山市に続く旧道を走り出したとたん二台の車が別れ別れに。
元千葉県民の早川氏も自信がなさそう。携帯電話で連絡を取り、何とか落ち合った後、今度は石塚車が先導車に交代する。カーナビを搭載しているからだ。
城山公園の駐車場に入ると早くもお城をバックにちょうど見頃の桜の花が目に飛び込んでくる。
桜のトンネルをくぐり、途中にある孔雀園で鳥たちを冷やかしながら、お城を目指して丘を登って行く。この公園の素晴らしいところは桜と競うように山吹、つつじ、椿、水仙、雪柳などなどいろいろな花たちが同時に咲いているところだと思う。
城址から見下ろす風景は残念ながら靄がかかっているのか遠くまでは見通せない。
条件が良ければ富士山も望めるとか、、、
アクアラインをしばしば往復している早川氏によれば最近冬場を除いては東京湾一帯が靄がかかっていることが多いそうだ。
桜と椿を見ながら丘を下る。ちょうど昼飯の時間になったが、昼食場所はまだ先だ。
駐車場近くの売店で水飴を挟んだ薄皮せんべいを買って食べる。
南総パラダイス
西から下り坂で午後から雨もと言っていた天気予報が外れたのか、南総パラダイスに向かう途中で陽光燦々たる快晴となる。
南総パラダイスは約15万平方mの敷地に11の大温室群が立ち並ぶ熱帯・亜熱帯の大植物園。
入園すると先ずマーライオンが迎えてくれる。マーライオンはシンガポールのシンボルで、上半身がライオンで下半身が魚という伝説上の動物だそうだ。
マーライオンの像はこの植物園がシンガポール国立植物園と提携した記念に飾られている。
展望台に昇った後に、とても全部は見学出来そうもないので、見学する温室を三つに限定することにした。




温室の中から一歩外に出ると春風が一層爽やかに感じられる。
温室の外も南房総の代表的な春の花たちが咲き乱れている。
誰言うともなく「腹へった〜」がだんだん合唱に近くなる。
「旨い地魚を食いたい」「早くビールを飲みたい」etc、etc
たしかにすでに午後一時を回っている。
とにもかくにも次の目的地の野島崎灯台への道すがら良さげな店があったら入ろうと車をスタートさせた。
野島崎灯台
われわれはいわゆる内房をほぼ海岸線に沿って南下してきた。ここが房総半島の最南端地点だ。
灯台への入り口に到着したが、「花より団子」ならぬ「灯台見物より飯」で食堂の物色にはいる。
「海女の店」など磯料理を出す店が沢山並んでいる。
「海が見えるところがいい」との声あり、二階に座敷のある店に入る。
みなそれぞれ地魚の刺身定食やサンガ焼き定食を注文する。サンガ焼きとは鰺などの魚の身をたたき、これに味噌や薬味を加え焼き上げた魚のハンバーグみたいな千葉の漁師料理なそうな。
定食が出来上がる間ビールを飲む。広瀬さんがこれも房総の名物「鯨のたれ」を注文。
鯨の肉を醤油系のたれに漬け天日乾しにしたもの。軽く火であぶり千切って食すという。
見た目は真っ黒なビーフジャーキー風だが、意外に柔らかく美味!ビールのつまみに絶好!
昼食が終わり、さてこれから灯台見物だが何故か皆さん消極的。数百メートル先の灯台まで歩き、灯台の中は螺旋階段100段昇るのそうだと言ったとたんに衆議一決。「もういいや次に行こう」
腹がふくれてビールも飲んで億劫になったか、はたまた明日のためのスタミナ温存策か?
望遠レンズで灯台の姿だけ収めて野島崎を後にする。


車は坦々と外房へと回る海岸道路を走る。やがて右手に千倉の道の駅・潮風王国が見えてきた。
道の駅のシンボルである大きな漁船のモニュメントが見える。
最初のプランでは、ここで海鮮バーベキューの昼食をとることにしていたのだが、、、
ま、また来る機会もあるだろう。などと考えているうちに昼酒のビールが効いてきたのかうとうとと夢の
世界へ。
仁右衛門島
眠りから覚めるとそろそろ到着すると言う。
代々、仁右衛門さんという個人が所有する島で今でも第86代平野仁右衛門さんが住んでいるらしい。
この島は岸から数百メートル先にあり手漕ぎ船で渡してくれる。
日蓮が朝日を拝んだところや源頼朝が一時身を隠した洞窟があるとか。
天皇陛下が皇太子時代に訪問されているそうだ。景勝の地に佇み歌を詠んだ有名歌人の歌碑も多く建つという。 気がつくと先ほどまでの快晴が嘘だったような曇り空に変わっている。
それもあるが、渡し料金が一人1,350円也ときいて島へ渡る意欲は萎えた。
もう午後四時近くだ。ここも写真だけ撮ってパス。
石塚さんが船に乗る人だけに配布しているパンフレットを強引(?)にもらってきてくれる。
ここからもうすぐ鴨川、そこを過ぎれば勝浦の保養所は近い。
勝浦保養所
保養所に向かって小高い丘を登って行くが、別荘が建ち並んで一つの町が出来ていた。
別荘といっても一区画が小さいせいか住宅街に見える。
昔は何も無かったのに。
保養所は住宅に囲まれると大変だ。宴会は静かに、麻雀・カラオケ禁止で別府の保養所は寂れた。
今日は春休みの家族サービス組が多く、満室だそうだ。夕食は食堂で宿泊客全体でとる。
そのせいもあってか持ち込みのワインや黒糖泡盛もいつもの第八寮のようには進まない。
八時前に部屋へ帰る組とカラオケ組に分かれる。
カラオケ室では東芝商事、東芝設備機器のOGのおばさま方三名とご一緒する。
とはいうものの、おばさま方の歌の方がはるかに新しいのがちょっと癪だ。
制限時間の十時まで歌いまくって引き揚げる。あした天気にな〜れ。
3月29日、朝起きると雨。別荘地の人が傘を差して朝のお散歩をしている。
昨日降るはずだった雨が今日にずれ込んだかと心配していたが、朝食をとる頃には
すっきりと晴れてきた。
残念だったのは、見物を予定していた日本三大朝市の一つ勝浦の朝市が定休日だったこと。
海あり山あり古より文人墨客が好んで来遊し、多くの詩歌や伝説が残されてきた房総の地には
訪れるべきところはまだまだ沢山あるに違いない。
この保養所をベースキャンプに何時の日かまた房総半島探訪の旅に来てみたいと思う。