1.HTMLメールはウイルスの温床だから使わない方がよいと聞きますが?
HTMLはHyper Text Markup Languageの略で、普通のホームページ作りに使われている言語のことです。
この言語を使うことで、メールに背景をつけたり、文字の色やサイズなどの書式設定から、音声や画像を貼り付けたり、アニメを動かしたり、また他のページへリンクすることなど様々なことが可能になります。
その意味では、簡単には、言語というより一種のプログラムと考えた方がわかりやすいでしょう。
ウイルスの温床といわれるのは、HTMLメールの中に、ウイルスを忍ばせるのが容易だからです。
そしてウイルスをわざわざ添付ファイルにしなくても、本文の中に仕込むことも出来ます。
ということは、本文を開くと即感染してくれるので、ウイルスをばらまく人達にとっては好都合なのです。
2.でも最近HTMLで書いたメールがよく届きますが?
典型的なHTMLメールをまず見てください。
インターネットでホームページを見るような画像の入ったメールが送られて来た例です。
この例のように、お店や企業のPRなどのいわゆるDMにどんどん使われるようになってきていて、
アメリカでは、企業の配信するこの種のメールの60%以上がHTMLメールになっていると言われています。
また受信する方も、Outlook Expressの設定をHTML形式(Windowsではリッチテキスト形式といって
います)にしている人が多いようです。
3.HTML形式のウイルスメールは過去に出現していますか?
1999年にはすでに現れたという報告がありますが、二年半ほど前に流行したNimdaというのが有名です。
これは、プレビューしただけで、感染するという恐ろしいものです。
現在のように、HTML形式に設定している人が多かったらもっと大流行していたでしょう。
4.プレビューとは何ですか?
電子メールを郵便にたとえると、ポストに配達された封書のようなものです。
郵便ならポストから取り出した封書の封を切って、中味を取り出して読みます。
Outlook Expressのプレビューというのは、封を切らずに中味を表示してくれるので、とても便利な機能
なのです。
初期設定では、自動的にこのプレビュー機能が働くようになっているので、皆さんの中には、これが
当たり前だと思って使っている方も多いことと思います。
下の図にプレビューが「ON」の場合と「OFF」の場合とを示しました。
「OFF」の場合は件名だけが表示され、件名をダブルクリックする(封書なら封を切る)ことによって、読むこと
ができるのです。
5.ということはHTML形式に設定していて、プレビューがONだと即感染ということですか?
その通りです。
プレビューの段階では、まだ受信したメールが開かれていません(封がされたままの状態です)。
しかし、Outlook Expressのプレビュー機能というのは、実はインターネットでホームページを見るためのInternet
Explorerが受け持っていて、HTMLファイルとしては、もう開いてしまっている、だから封を切らなくても中味が読めているように見えているだけなのです。
しかも、悪いことに、このときInternet Explorerはウイルスの入っている添付ファイルも同時に開いてしまうのです。
過去に流行したNimda、Badtrans、B・Klez、Bugbearなどのウイルスはこの欠点を利用したのです。
これがHTML(リッチテキスト)形式メールがウイルスの温床とされる所以なのです。
6.ウイルス対策のためとはいっても、プレビュー機能がOFFでは不便ですね?
実際問題として、プレビュー機能をOFFにすれば、電子メールソフトを起動したとたんに感染という危険はひとまず先送りして避けることが出来ます。
しかし、次はメールの件名だけでウイルスメールか否かを判断して、開くかどうかを「決断」しなければなりません。
このとき、誤ってウイルスメールを開ければ、感染するので、とりあえず危険を避ける程度の対策にしかなりません。
7.これではOutlook Expressは危なくて使えないということになりますね。
それと何故多くの人が危険なHTMLメールを使っているのでしょうか?
実際、プレビューしただけで感染するウイルスが流行したときに、かなりの人がOutlook
Expressを使うのを止めて別のメールソフトへ移行しました。
また、HTMLメールを使っている人が多いのは、書体が選べるなどの積極的理由で使っているのは少数で、Outlook
Expressの初期設定がHTMLメールに設定されているのを、そのまま使っているというのが、本当のところでしょう。
中にはHTML形式でメールの送受信をしていることを全く意識していない人が多く見受けられます。
8.何か良い方法はないのでしょうか?
昨年秋、Microsoft社がやっとOutlook Expressに新しい機能を追加して、この問題に対処しました。
それは、「HTML(リッチテキスト)形式のメールを受け取っても、それを安全なテキスト方式に変換して読み取るというものです。
しかし、安全といっても、メールを開いたとたんに感染するリスクがなくなっただけで、ウイルスの入った添付ファイルを開けば感染することには変わりないので注意が必要です。
また、依然として初期設定はHTMLメールを使うようになっているので、設定を変える必要があります。
9.ではその設定方法を教えてください。
その前にOutlook Expressが最新のものになっていなければならないので、それを確認しましょう。
Outlook ExpressはInternet Explorerの付属ソフトなので、Internet Explorer6sp1がパソコンに
インストールされている必要があります。
Internet Explorerを起動して、ヘルプ→バージョン情報をクリックして、versionの数字が下図のように表示されているのを確認して下さい。
versionの数字が5で始まっているときは、ここから最新のものをダウンロードしてください。
ダウンロードの際、「Windows Update: Internet Explorerとインターネットツール」という画面で
標準インストールの方を、必ず選択して下さい。




プレビュー機能 ON
プレビュー機能 OFF
設定の仕方は、Outlook Expressを起動します。
ツール→オプション→読み取りで、下の図のように「メッセージはすべてテキスト形式で読み取る」に
にチェックを入れて下さい。
10.この「メッセージはすべてテキスト形式で読み取る」にした場合、何か問題点はありますか?
当然のことですが、画像などを埋め込んだ、DMやクリスマスカードなどのグリーティングカードなどのサービスは画像が見えなくなってしまいます。
下にHTMLメールを本来の表示と、テキスト方式で表示した場合を比較してあります。
DMなどはウイルスを嫌って、テキストモードでしか表示しない人が増えているので、そのような読者にはテキストメールで配信し、そこから改めてホームページに接続して見てもらう二本立てのサービスを行っている企業が増えています。
11.テキスト形式での設定にしたら、添付ファイルのないメールが添付ファイル付になって
しまいました。 この添付ファイルは何でしょうか? ウイルスではないかと心配です。
テキスト形式で表示すると、テキストに変換される前のHTML形式のメールの本文ががATTxxxx.htmなどのファイル名でWindowsの一時ファイルに保存されます。
これが添付ファイルと表示されてしまうのが、混乱のもとなのです(Microsoftは改善すべきです)
メールに添付されたファイルでないことは、件名一覧で添付ファイルがあれば「クリップマーク」が付くはずのところに何も表示がないことでも分かります。
このファイルは開いても安全です。元のファイルに画像などが入っている場合、それを再現して見ることができます。

12.HTMLメールをテキスト形式で受信した方が良いということは、自分がメールを出すときもテキスト形式で送信したほうが良いのでしょうか?
前にも言ったように、HTMLメールがウイルスの感染に弱いことが分かってから、他のメールソフトを使う人が結構増えています。特に海外はその傾向が強いようです。
これらの人にHTMLメールを送ると、受け取った方では下のような表示になり、ほとんど判読不能になってしまいます。
また、Outlook Expressでも、受け取る方が、テキスト形式で表示すると、改行などのレイアウトが乱れて読みにくくなることがあります。
これでは、書体の種類や、字の大きさ、色などを変えて、綺麗なレイアウトのメールを作成した
つもりでも、本人の単なる自己満足に終ってしまいます。
ウイルスがはびこる現状を考えると、テキスト形式で送受信することが、安全に電子メールをやりとりする場合の基本的なエチケットといえるでしょう。
メールを送る場合は、メッセージの作成→書式→テキスト形式に設定することをお奨めします。
HTMLに対応していないメールソフトでの表示例
(何とか判読可能)
<META http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS">
<META content="IBM WebSphere Studio Homepage Builder Version 8.0.0.0 for Windows" name="GENERATOR">
<META http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">
<STYLE></STYLE>
<TITLE></TITLE>
</HEAD>
<BODY bgColor=#ffffff>
<DIV><FONT face="MS UI Gothic">岡田さん、</FONT></DIV>
<DIV><FONT face="MS UI Gothic"></FONT> </DIV>
<DIV><FONT face="MS UI Gothic">最近、私の所にも不審メールがかなり来ますよ。</FONT></DIV>
<DIV><FONT face="MS UI Gothic">発信者に</FONT><FONT
face="MS UI Gothic">、</FONT><FONT face="MS UI Gothic">よく知っている人の名前がついていたり、しています。</FONT></DIV>
<DIV><FONT face="MS UI Gothic">この間は岡田さんと同じように、発信者が自分のメールアドレスに</FONT></DIV>
<DIV><FONT face="MS UI Gothic">なっているものもありました。</FONT></DIV>
<DIV><FONT face="MS UI Gothic">もしかしたら知らないうちに私の名前を使った不審メールが</FONT></DIV>
<DIV><FONT face="MS UI Gothic">どなたかに届いた可能性も</FONT><FONT
face="MS UI Gothic">あるのではないかと気になります。</FONT></DIV>
<DIV><FONT face="MS UI Gothic"></FONT> </DIV>
<DIV>******************************<BR>
田中 良和<BR>
〒123-0811<BR>
千歳市本町235<BR>
(全く判読不能、何とか差し出し人が分かる程度)
(J<BR>(B
$B%1%_%+%k%U%#%k%?!<$N=P8}$O$3$s$J$K?eJ,Ey0BDj$7$J$$$N$G$7$g$&$+!#2?%;4qL/$G$9$M!#(J<BR>(B
(J<BR>(B
$B$*5RMM$+$i2?$+2sEz$,$"$C$?$i$*CN$i$;$7$^$9!#(J<BR>(B
(J<BR>(B
$BBeI=<hDyLr(J $B1]K\(J $B?.G=(J<BR>(B
(J<BR>(B
(J<BR>(B
(J</FONT><FONT COLOR="#000000" BACK="#ffffff" style="BACKGROUND-COLOR: #ffffff" SIZE=4 PTSIZE=14 FAMILY="FIXED" FACE="$B#M#S(J $B#P%4%7%C%/(J" LANG="11"><U>$B;~$O6b$J$j(J $BC;G<4|?e>=H/?64o(J</FONT><FONT COLOR="#000000" BACK="#ffffff" style="BACKGROUND-COLOR: #ffffff" SIZE=3 PTSIZE=12 FAMILY="FIXED" FACE="$B#M#S(J $B#P%4%7%C%/(J" LANG="11"></U><BR>(B
(J</FONT><FONT COLOR="#000000" BACK="#ffffff" style="BACKGROUND-COLOR: #ffffff" SIZE=2 PTSIZE=10 FAMILY="FIXED" FACE="$B#M#S(J $B#P%4%7%C%/(J" LANG="11">193-0833$BEl5~ETH,2&;R;T$a$8$mBf(J4-26-16<BR>(B
$B3t<02q<R(J $B%O%m%i%s!&%(%l%/%H%m%K%/%9!!(J<BR>(B
$BBeI=<hDyLr!!1]K\!!?.G=(J<BR>(B
(Jtel$B!'(J042-61-9391/63-6967$B!"(Jfax$B!'(J042-61-9396<BR>(B
(Je-mail: Enomoto@att.com<BR>(B
(J<A HREF="http://www.halloran.com/">Halloran</A>
(http://www.halloran.com$B!K(J <BR>(B
(J<B>$B6[5^$N>l9g(Enomo10@docomo.ne.jp$B$K$*Aw$j$/$@$5$$!#(J</B></FONT></HTML>(B
13.最後に一般的な質問です。
1)HTMLメールは悪の根元みたいな結論になっていますが?
DMを送っている企業や一部の人から、機能が拡張されたHTMLメールを使わないのは
「車を持っているのに、事故が恐いから運転しないのと同じだ」という反論があるのは確かです。
感染するのは自己責任だとしても、前編でも述べたように、インターネットの世界は一種の
コミュニティですから、HTMLを受信者に強制することは現状を考えると賛成できません。
HTMLでDMを送っている企業が内部では、HTMLメールを受信出来ないようにしている例はまさに自己矛盾
といえるでしょう。
2)友人はApple社のMacを使っていて、ウイルス騒ぎなどないと言っていますが?
Windowsが、ウイルスに狙われるのは、セキュリティホールがとくに多く技術的に劣っているのではなく、使っている人が圧倒的に多いからだといわれています。
ウイルスを拡げることが目的の連中には圧倒的なシェアをもつWindowsがターゲットになるのは自然なことです。
3)電子メール以外のルートから感染するウイルスはあるのでしょうか?
インターネットで特定のホームページを閲覧したり、そこでファイルをダウンロードしたりしたときに、ウイルスに感染することがあります。
ウイルスに感染したパソコンの総数の約10%がこのような感染ルートを通じて被害を受けていると言われています。
特定のホームページとは、アダルト画像、アダルトビデオなどのファイルが置いてある俗にいうエロサイトや不法なコピーソフトをダウンロードさせているサイトなどです。
またファイル交換サイトのようにお互いのパソコンの中味を晒し合うような行為も非常に危険です。
ウイルスメールのように、人から人へ伝染することはありませんが、ひとたびこのようなページを訪れると簡単にウイルスを植え付けられるということと、ウイルス検出・除去ソフトもこの種のウイルスには対応し切れていないことを考えると、ウイルスメールとは違った危険性を孕んでいます。
とにかく、このような危ない場所には近づかないようにするしか、感染を防ぐ方法はありません。
家族で共通でパソコンを使っている場合などは、上に挙げたようなサイトは若い人たちが頻繁に出入りすることが多いので、特に注意が必要です。
最後に、電子メールにしろ、ホームページ閲覧にせよ、下の図のように、どちらの場合も別のコンピュータからファイルをダウンロードするという点では同じです。
電話網を使うところからネットが始まったために、受話器を置けばそれで終わりと誤解している人が何と多いことでしょう。
ネットは極めて危険なものだということを再認識した上で、大いに楽しみましょう。

<おわり>