


六国見山森林公園展望台にて
11月14日(木)、JR北鎌倉に阿川、進藤、浪本、広瀬、深作各氏と石塚が元気に集い、円覚寺裏山の「六国見山」を目指すことになった。参加予定の荒木田さんが風邪気味で急遽欠席となった。
このコースは天候不順で過去2回、中止になった。今日は何としても“登りたい”と言う強い決意が皆の顔に表れていた。
風は少々あったが青空が広がり、10時の気温は19℃、日中は何と23℃となり、登山には暑過ぎる位の陽気となった。
10:00 北鎌倉駅を出発、紫陽花で有名な「明月院通り」を抜け、目印の築40年の古民家、「石かわ珈琲店」を右に見て、
天園ハイキングコースとの分岐を左折。

明月院門前にある茅葺き屋根の古民家の前で
「この道でいいのかな〜」と不安いっぱいのまま急峻なコンクリート坂道を登って行った。
足が急に重たくなり動かない。

このまま行ってよいのやら不安いっぱいの面々
小休止をしていたら上品な奥さん下りて来たので、思わず
「六国見山に登りたいのですがこの道でいいですか?」と尋ねた。
「この道でいいのですが、この前の台風で木が倒れ登山道が閉鎖されたと聞いていますよ」
と優しくも厳しい答えが返って来た。
「戻る?」「行けるところまで行こう!」
賛否両論出たが「登れる処まで行こう!」となった。
坂道の住宅街が中々抜けられなく困った。
「石塚!行き止まりだ!」と進藤の声。「え〜ここまで登ったのに!」
汗びっしょりになったので、ドン詰まりの処でリュックを下ろし、上着を脱ぎ汗を拭く。
10:40 しばらくうろうろしていた深作が笹藪のなかに「登山入口」の小さな木造看板を発見!
「これだ!間違いない。登ろう!」

深作さんが目ざとく登山入り口の小さな看板を発見
後から来る人も行きかう人も無く、6名が「けもの道」を遭難者の如く黙々と歩く。
案の定、先ほどの奥さんの言ったとおり杉や桜の大木があちこちに倒れている。
10:46 又も深作がコンクリートブロックの「六国見山山頂」の表示板を見つけた。表示は何故か麻雀牌
「イーピン、スーソ、チーマン」すなわち麻雀牌で標高147Mを表現しているものであった。
最初、この意味する事が分からなったが、成程な~と理解出来た。

珍しい麻雀牌での標高表示
次の目標は「六国見山森林公園展望広場」である。落ち葉を踏みしめながら尾根を歩く。
木々の間に「横浜ランドマークタワー」も見える。
気分良く歩いていたら桜、杉の大木が細い登山道を塞いでいるではないか。
ところどころでその大木を跨いだり、くぐったり大変だった。

台風で倒れた大木を縫って進む
15号、19号台風はこんな大木まで薙ぎ倒したのかと自然災害の怖さを思い知った。
11:00 「展望広場」に到着、4人のおじさんグループ、3人のお子さんを連れた若いお母さんグループに出逢った。
幸運にも冠雪した富士山、江ノ島、相模湾、逗子マリーナなど眺めは最高!
六国見山は安房、上総、下総、武蔵、相模、伊豆の六つの国を一望できたことからその名が付けられたという。
まさにその名に恥じぬ眺望で、苦労して登って来た甲斐があったと思った。

六国見山展望台からの眺望
11:15 展望広場を後にして下ると、すぐ真下に桜の大木が何本も台風で倒れ、伐採されていた。
その中に生き残った「夫婦桜」があった。山桜だそうだが寄り添った2本の桜の肌色は「白と黒」だった。ここは桜の名所に違いない、来春はどうなるのだろう。

夫婦桜
過ぎると直ぐ急な石段が待っていた。もう足は動かない!これを降りると「高野台バス停」だ。
11:22 広瀬と浪本と石塚がようやく階段を下りた。バスは11:20発車してしまった!
バスは1時間に1っ本しかない。広瀬、浪本、石塚は待つと言う、阿川、進藤、深作は歩いて大船駅まで行くと言う。
健脚の3人に引きづられ、しぶしぶ歩く。遥か彼方に「大船観音様」が見える。
11:55 途中、「常楽寺」を見つけた。右に静かな参道と「茅葺屋根の山門」が見えた。

重い足で大船駅を目指す 常楽寺門前で
昼飯打ち上げの予約は12:30なのでゆっくり参拝することが出来た。
銅板葺の仏殿、茅葺屋根の文殊堂が佇む。真上の青空にトンビとカラスが舞っていた。
12:30 大船駅前、山八会馴染みの「四川厨房」に無事到着、生ビールで高らかに乾杯した!

四川厨房での乾杯
脚の重みが一挙に解けた!
三度目の正直で宿願の六国見山登山を果たしたが、今日の様な山登りコースは今回が最後となろう。
歩数は10,383歩でした。
おわり
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