ペリー公園・くりはま花の国散策
                          (文と写真)柏木正弘


 くりはま花の国 コスモス園にて

9月29日(火)、朝10時、久里浜駅に集合。
前日の天気予報では秋晴れの一日になるはずであったが、曇りの一日。
しかし、秋らしく雲は高く、暑からず寒からず、秋のすがすがしい散策日和。
当日の散策予定は、「ペリー公園」と「くりはま花の国」


 京急久里浜駅に集まった面々

定刻になっても大川さん現れず、久里浜に向かっている途上とのこと。
取り敢えず、散策スタートの集合写真を撮り、バスに乗り込み、暫し発車を待つ間に、大川さん乗り込んできて一同安堵、出席予定者全員そろっての散策出発となった。

町中を走ること10分そこらで砂浜の広がる海辺に、ペリーがかつて日本に初上陸した地かと思いを馳せていると、ペリー記念館前のバス停「ペリー記念碑」に到着、そこで下車。
バス道の信号を渡ると眼前遠くに大きな記念碑が。格式張った雰囲気も無く穏やかな海岸沿いの住宅地の一角の小さな子供連れの母親が子供遊ばせている日常的なちょっと大きめな公園の観。
唯一似つかわしくないのは、その奥には大きな碑が立っており、ただの公園ではないことを漂わせる
「ペリー公園」、本日予定ルートの一番目。


 ペリー上陸記念碑 1901年建立

ペリー来航時同道した部下が、明治の半ば頃、50年ぶりに再度来日した時、ペリーによる初上陸を記すものが何も残されていないことを識り、残念がり関係者に働きかけたことで、建立に至ったとか。
それ故、碑文の「北米合衆國水師提督伯理上陸紀念碑」は、時の総理大臣伊藤博文が自ら揮毫した
ものだとか。


 記念碑基部の説明プレートに見入る


 説明プレート

記念碑に気を取られていると、山八メンバーのひとりが声を上げた。
一同、何かと公園の草むらの一角を覗くと、誰でも知っているあの有名な落首
 
  泰平の ねむりを さます じょうきせん たった四はいで 夜も寝られず

の碑が、文字も消えかけながらひっそりと寂しく。


 草むらにひっそりと置かれた句碑

オリジナルの狂歌は

 泰平の 眠りを 覚ます上喜撰 たった四はいで 夜も寝られず

表向きは「上喜撰は高級なお茶で、カフェインが豊富なので、四杯飲んだら夜寝られなくなった」という意味だそうだが、上喜撰はペリーの蒸気船、四はいは四隻に引っかけて、「ペリーの蒸気船がたった四隻でやって来たのに、幕府は恐ろしさで夜も眠れないらしい」と暗に幕府を冷やかした句だという。

もう少し大事にしてあげねば・・・の感。

公園の他の一角には、横須賀市市制80周年を記念して設置されたペリー記念館、町中の公園には不釣り合いにしてバブル期の気前よさを感じさせる小ぶりながらも小綺麗な二階建ての建物。


 ペリー記念館(写真:佐藤幹郎)

我々以外に訪問者はなく、閑散とはしているものの、そこは然るべき施設らしく、足を一歩踏み入れると石塚さんが予め予約を入れていたこともあり、常駐の記念館スタッフが直ちに現れ、ペリー艦隊来航時のジオラマを前に、来航時の有様を立て板に水、講談師さながらの語り口、山八一同、直ちに、当時の雰囲気・事情を理解、納得。


 ペリー来航時のジオラマを見る

記念館の二階には、幕府の当時の対応資料含めてペリー来航に係わる諸資料の展示、山八一同、日本近代史の一場面に係わる教養を高めたところで、本日の二番目の目標の「くりはま花の国」を目指してペリー公園を後にする。


人通り少ないルートを歩くこと15分程度。
山八のメンバー、総じて健脚、報告者は追いつくのに一苦労。その間、住宅街を抜けてからは、歩道の行く手右側は鬱蒼とした木々の根っこが張り付いた崖際の道、綺麗な道だが何時崖崩れに襲われかねない恐怖感を覚えながら必死に追いかけ、やがて右手に広い駐車場が。その奥が公園の入り口。


 住宅地を抜け               ひたすら歩く

  
    やっとたどり着いた「くりはま花の国」

公園の後背は木々の鬱蒼とした山、今日はこれからこれに登らねばならないのかと、ある種の恐怖感を抱きながら公園の門を一歩くぐると、眼前高台に遊園地の電車のような乗り物が、フラワートレインの始発駅「四季の花壇前」である。
助かった!これで今日はもう苦しい思いをせずに過ごせる一日に・・と、安堵感。


 フラワートレイン「ポピー号」の前

30分に一本のフラワートレイン、その出発時刻寸前に到着した一同、集合写真を撮りいそいそと乗り込むに直ちに発車。
小さな蒸気機関車のような擬音をスピーカで鳴らしながら、ゆっくりゆっくりとかつ力強く、急な細い坂道を上り始める。


 車内風景                 トレインと言いながらタイヤで走る

その道の両側には、コスモスなのかひまわりなのか将又何か判らないが綺麗な黄色の花が点々と、そして白いススキも。


                  車窓の風景


 車窓から望む久里浜の町

やがて、久里浜の町やフェリー乗り場、東京電力の火力発電所の建設現場などを眼下に眺めながら視線を車内に移すと、フラワートレインの運行系統図が目に。なんと、「くりはま花の国」は標高差100メートル近くの山ではないか!



フラワートレインの最初の停留所は「カフェレストラン前」、打ち上げ昼食の予定の(荒木田さんお薦めの)レストラン「ロスマリネス&天空BBQ」近くの駅である。

若干の空腹を感じ始めた一同、この際直ちに下車して昼食にするべきか否か、若干の論議。
昼食には若干早すぎる、しかし、フラワートレインがよじ登ってきてくれた急峻な坂道を想起するに、とにかく山道を登ることだけは避けて、時間を潰す策を・・・と。
レストランを越えてこの「山」の最高峰で下車、そこから山道を下れば・・・と一同合意。

結果として最高地点の「冒険ランド」で下車。巨大なゴジラの模造を中心にボルダリングの壁や子供が走り回るような施設をぶらぶらし、若干の時間つぶし。


 大迫力のゴジラを背に

あとはレストランまでの下り坂のみと、気楽に道を辿るに「県木の広場」なる道標、いやいやながらも若干の坂道を上り「県木の広場」に。たかが種類の異なる植木の集まりかと高をくくっていたのが、おっとどっこい、様々な木の植栽、地味ながら面白いなかなかの"展示企画! 安易な先入観と自らの不遜を恥じ入った次第。


 県木の広場の展示

「県木の広場」を後にすると、残すは真に下り坂のみ。目指すレストランまで意気揚々と。山八散策の打ち上げ昼飯の定番の居酒屋風とは一変異なり、久里浜の海と町の眺望を眼下に緑の芝生の一角たたずむ小洒落たレストラン。


  ガーデンレストラン「ロスマリネス」前で


 レストランからの眺望

居酒屋通いが似合う爺さん達とて、たまには小洒落たレストランでランチというのも悪くない。
メニューは石塚さんが予め入れた注文で、チキンソテー4名とハンバーグ5名。報告者はチキンソテーを選んだが、なかなかの味、久々の美味しさをエンジョイ。
デザートは、チーズケーキ&コーヒ派と酒派に分かれて。


 やっぱりこれ(だけ)が楽しみ

通常はここで散策お開きであるが、当日は、まだ先があり、何せ「山」を越えねばならない。フラワートレインを待つこと暫し、これから先は上り坂皆無の地点「コスモス・ポピー園頂上」までフラワートレインのお世話になることに。

「コスモス・ポピー園」から下り坂を暫し下ると、突然眼前に広がる大きな谷、一面草原の斜面。そこには黄色い点々がひろがっており、谷筋に降りてゆくとそれはコスモスの群生、コスモス園である。さらに谷筋をゆっくり下ってゆくと黄色いコスモスから、点々と赤や白のコスモスが。ただ、時期が早いのか遅いのか判らぬが、まばらなのが残念、時を得て一面にコスモスが咲き誇ったら・・・その綺麗さは圧倒的だろうな・・・と。


 コスモス園

緩い谷筋のさらに下ると、やがて大きな木の丸太を模したコンクリート橋、そこをくぐり、「くりはま花の国」がかつて受けた国内外の表彰のモニュメント背景に、散策終了の集合写真。


 表彰モニュメント前で

そして、大きな門をくぐって公園を離れ(実はここが正門で散策スタートは裏門発であった)一途、久里浜駅に、そして解散。

コロナ禍の下、今年2月以来半年有余のステイホームを経ての久々の山八散策、一同、元気にして快適な一日でした。当日の散策歩数、10,000歩と一同で認定。


この度の第55会山八会は、当初9月24日(木)に予定されていたものの台風12号関東直撃の可能性が懸念され、本日に再設定されたもの。