野毛山散策の記
                                (文と写真)浪本敬二
                           



第26回 山八会は、平成29年5月12日(金)午前9時にJR桜木町駅北改札西口(=山側 横浜寄り)に集合して野毛山近傍を散策した。

今回の参加者は、石塚、阿川、荒木田、小野、進藤、杉岡、高橋、早川、広瀬、深作、浪本の11名。
コースは、掃部山公園、横浜能楽堂、伊勢山皇大神宮、野毛山動物園に、野毛山公園で、お昼の締めは
中華料理店「梅蘭」で行い3+2時間弱の行程であった。
公式歩数は、古巣の経営状態を何とか改善したいとの願いから10,480を目指したのだが、10,048歩になった。

集合場所は、山側 横浜寄りとか、北口とされたが、正式には北改札西口であった。さすがに喜寿を超えた後期高齢者、間違える者はいなかったが、小生恥ずかしながら北改札は初めて見た。この度のレポータへの親心か、親切心か、将又冷やかしか、不安の現れか、あちこちから、この看板にこう書いてあると多くのサジェッションを頂いたが、あまりに情報が多かったせいもあるが左から右へと忘れていった。

でも何とかたどり着いた桜木町駅の北改札口。ここ桜木町駅は明治5(1872)年に品川‐横浜間での鉄道事業を仮営業し始めた初代の「横浜駅」であった。この鉄道工事に携わった外国人技師が、現在の掃部山公園辺りを拠点にしていたため、当時は鉄道山と呼ばれていた。東海道線の開通後、大正4(1915)年に横浜駅が移動し、桜木町駅へと改称された。東横線の桜木町駅が廃駅になり、平成26(2014)年にJR桜木町駅に北改札が開設された。こんな歴史的変遷があったのだから、一般の人間は知らなくても当然だ、何も恥じることはない。
尚、現在の横浜駅は3代目とのこと。

 
 歴史を秘めた桜木町駅北改札口             石塚幹事による出発前の説明

北改札西口を出たところで、石塚幹事による今日のコースが説明されたが、全員ちゃんと聞いたかな? 
かって存在したの東横線の下を潜って紅葉坂へ向かう。紅葉の木はあるが、少ないなあ! 
いよいよ掃部山公園だ。

掃部山は、桜の名所として知られている。古くは不動山、明治初期から鉄道山と呼ばれていた丘陵を井伊家が買取り、「井伊掃部頭(かもんのかみ)直弼」に因んで「かもんやま」と呼ばれるようになった由。何とも読みずらい漢字である。大正4(1914)年に横浜市へ寄付され、公園として開園した。井伊直弼の銅像が建っており、正四位上近衛権中将の正装の姿とのこと。激動の歴史の中で井伊直弼の評価も揺れ、建立された銅像も、戦争中の金属回収で撤去され、戦後やっと復元された受難の像のようだ。

 
 掃部山公園入口にて                       井伊直弼の銅像

公園の一角にある横浜能楽堂へ。一階は立入禁止のため、二階から眺めた。素晴らしい。公演のパンフレットがあったが、ネットで見られるとのことで、誰も手にしなかった。出たところで能か狂言を論じているかと思いきや、今夏発行予定している喜寿記念文集の話題。立派なサンプルが出来上がっていた。

 
       能楽堂を見る


続いて、伊勢山皇大神宮へ、途中に神奈川奉行所跡の表示板があった。
再開発が進む横浜には、やたらと「○○跡」の看板がある。横浜一豪華な結婚式場といわれる伊勢山ヒルズの傍を通る。モダンな横浜が垣間見えた。

 
 神奈川奉行所跡                         伊勢山ヒルズ


伊勢山皇大神宮は、天照大御神を祭神とする横浜総鎮守である。正月に会社から初宮詣に出向いたこともあったように思う。蒋介石も参詣したようだ。本殿前には空気で膨らませた真っ白な大テントが設えてあった。みなさん適宜礼拝した。

 
 蒋介石顕彰碑                   伊勢山皇大神宮

次は野毛山動物園、伊勢山皇大神宮の庭師や道行く婦人に道を聞きながらも、そっちは遠回りだと言いながら、こちらの方へ行ったらかえって遠回りだった。そもそも歩くために来ているのだが、楽な方が良くなってきている。動物園への坂道を上る。反対側の道を園児が元気よく上っている。
彼らもあと70年も経つと経つとこちら側のように喘ぎながら上るようになるのだろうか。

 
 元気で坂を上る子供たち               反対側のおっさんたち

野毛山動物園は、戦後に開園し、横浜市直営から(財)横浜市緑の協会に管理運営が引継がれたが、無料で開放されている稀有な動物園である。レッサーパンダは「ああ疲れた」。爬虫類館では子供たちの歓声が響き渡る。
高齢者はベンチを占領し、道行く親子を眺めながら次の計画を論じていた。

 
 レッサーパンダ                 歓声をあげる子どもたち


 やっぱりここが楽ちん

孔雀の前で、開け開けと声を掛けていたら本当に開いた。金網越であるが、見事である。メスの方ではなく観客の方へアピールしている。お尻まで見せてくれた。隣の白い孔雀?も開いた。
こちらはお尻の方が大きく見えた。

 
 孔雀たち


野毛山公園は、昭和早々に一般公開された。海を見下ろす標高50mの野毛山丘陵にあり、動物園を包含する形になっている。折角、野毛山公園に来たのだからと展望台へ。誰も登っていない。片やビル群、片や子供たちの遠足姿、昼の展望台は寂しい。みなとみらいやベイブリッジの夜景を見る場所としては名スポットでとくに花火があるときは人が溢れるそうである。
Hさんはみんなが待っているのに、一人バラの撮影に没頭。

 
 展望台からの眺め                 バラのそばを離れないHさん


漸く昼食の「梅蘭」に到着し、ほっと一息する。観覧車や帆のホテルが見える素敵な眺め。
ビールで乾杯し、飲茶コースへ。飲みかつ食らいながら、ここでも喜寿文集で談論風発。


 宴?のあと

10品位出たと思うが、誰からもサジェッシンが無かったので、料理の撮影は忘れてしまった。
みなさん健脚、健啖、総て綺麗に片付いた、見事と言う他ない。

                                             以上