東高根森林公園を歩く
                    (文)小野山敦 (写真)小野山敦、佐藤幹郎*


 東高根森林公園パークセンターにて これから出発*

令和4年12月13日、生憎と朝から小雨模様だった。向ヶ丘遊園駅経由の石塚、小野山、柏木、阿川と
溝の口駅経由の大川、広瀬、佐藤、高橋がそれぞれ川崎市にある県立東高根森林公園入り口にあるパークセンターに10時30分に集合した。
この頃には雨も上がり、薄日さえ見えようかという天気の回復ぶりに、誰かが
「やっぱり三八会の連中は普段の心がけが良いのだ」
と言ったが、本当のところはどうなんだろう。

   
    パークセンター入り口*

パークセンターの中は公園に関する色々な展示物が並んでいたので、しばしそれを眺める。

   

   


 近所の保育園児が公園で拾った葉っぱや木の実でつくった作品もあった*

  
   本日のリーダー大川さんからコースの説明*

この公園の概要を頂いたパンフレットからそのまま引用すると

 多摩丘陵の懐かしくも美しい自然を今に伝える公園

県立東高根森林公園は、川崎市のほぼ中央部に位置しています。弥生~古墳時代の縦穴住居跡が発見された古代芝生広場や、学術上非常に価値の高いシラカシ林(樹齢150~200年)があり、集落跡とシラカシ林を重要文化財として保護するため、史跡及び天然記念物に指定する一方、これら文化財を含む周囲を一体として県立都市公園として整備しました。


公園は7つのセクションに分かれており、入場者にわかりやすく、効率的楽しめるようにモデルコースが決められているという。
地図による位置関係を頭に入れながらいよいよ散策に出発。
先導は川﨑市民にして過去にここを散策の経験があり、熟知している大川氏にお願いする。
パークセンタ―資料によると、モデルとなるコースが設定されていて、ほぼこれに沿って歩くことにする。
またこの公園は車椅子でも回れるように遊歩道が整備されている。
実際、パークセンターでは電動車椅子の貸し出しが行われており、訊ねてみるとレンタル料は無料とのことだった。
   
   

歩くコースは下記のモデルコースに準じたものだが、一部ショートカットしたり、新たに立ち寄ったりした場所がある。

モデルコース
パークセンター>0.22km>ケヤキ広場>0.23km>湿生植物園>0.55km>子供広場>0.32km>古代芝生広場>0.42km>古代植物園>0.28km>ピクニック広場>0.23km>パークセンター
   合計コース距離=約2.3km 歩行時間=約45分

途中、見晴台⑦や花木公園⑧に立ち寄った。

   
     散策したコース*


森林公園散策
12月も中旬になり晩秋も過ぎたのに公園内はモミジやケヤキの紅葉が目を楽しませてくれる。
早速ケヤキ広場までの散策路で素晴らしい紅葉が見られた。

  
    紅葉1

  
    紅葉2*

公園内の道路は一部水辺の上に作られた木道もあるがほとんど舗装されていて歩きやすい。
今朝の雨でも藪に入って行ったり、草道に入らない限り歩くのは比較的楽である。
見どころが約200-300メートル間隔である。パークセンターを出て歩き始めると間もなく右手がケヤキ広場となる。

  
    ケヤキ広場

この広場は多目的に使用されるために作られたもので、大きなケヤキの木を中心に飛んだり、跳ねたりできる芝生の広場である。

先に進むと湧き水の池や小川が流れている。古代には住居用の水として使用された谷戸の跡と思われる。
マガモ親子が水遊びをしたり、アオサギが泳いだりしている。
公園にはこの他にもメジロ、カワセミ、キレンジャ、トラツグミなど多くの野鳥が飛び回っているようだ。ひっきりなしに彼らの泣き声が聞こえてくる。
誰かが、「彼らの鳴き声を聞きわけられたら楽しいだろうな」言った。

  
    東屋の傍の水辺を眺める面々

  
    アオサギ*

シラカシ林;
昔多摩丘陵一体に広がっていた照葉樹のシラカシ林が自然林に近い形で残されており、散策路から照葉樹林の森林景観を感じることができる。このシラカシ林を守るため、1971年に2.8 haが県の天然記念物に指定された。

  
   シラカシの原生林*

シラカシ林を左手にさらに公園を奥に進むと湿生植物園が出てくる。谷戸を流れる小川を利用して多摩丘陵の湿生植物や野草が群生する。この季節で目についたのはセンリョウやマンリョウなどであった。

  
    これはマンリョウと思われる*

左手の奥はシラカシ林を挟んで古代芝生広場である。遺跡が発掘された住居跡である。

湿生植物園をさらに奥に進むと右手に素晴らしい竹林が表れる。背丈が高いのはもちろん節間が長いのが、樹林だけでなく竹林でも、古いが大きなものが生き永らえているのは素晴らしい。
これも湧き水の影響を受けているのであろう。

  
    壮観の竹林*

竹林の先は公園の北口に近く、梅林や子供広場などある。少し歩くと子供広場に向かう急斜面にさしかかる。
傾斜尾消すために「つづら坂」になっている。幸い手すりがあるので、みなそれに頼って登って行く。

登ったところにある案内図で大川さんが説明を始めた。
「ここで全行程の6割を過ぎた。あとは下りだけだから頑張って!」
6割と聞いて、いつ引き返そうかと考えていた佐藤さんは「完走出来るの?!」と喜んだ。

  
   これまでとこれからの行程を説明する大川さん*

いつも中間点のリフレッシュに飴を配る荒木田さんが今日は来ていないので、残念だなと思っていたら、
石塚さんが飴を取り出して配り始めた。流石の気遣いに感謝!
飴をほおばりながら、見晴台に歩を進めた。


      石塚さんがくれた飴*        坂道には車椅子用の手すりが設けられている

登り続けで口数が少なかった連中も、少し余裕が出てきたのか、見かけた花で議論を始める。
「お、椿が咲いている」それを聞いた阿川さんが「つばきは木偏に春と書くから、あれは椿ではない」
これに対し「いや椿は12月でも咲く」と反論が入る。
石塚さんが「サザンカと椿がそっくりなので、サザンカかも」
「サザンカは花びらで散り、椿は花ごと落ちる。根元に落花していないかな」などと結論が出ないまま
坂を下って行く。

  
   これは椿かはたまたサザンカか?*

途中で石塚さんが花を咲かせているヤツデを見つける。日陰に耐える強い木で縁起木なのだそうだ。


    ヤツデの花*                    その隣には立派な小鳥の家*

ほどなく、見晴台に到着。雨上がりの空模様で遠方を望むのは無理にしても、木の枝越しに古代芝生広場が望める。

  
    見晴台からの眺め*

見晴台で2度目の全員集合写真をとった。ここまで1時間ほど歩き続けているがそれほど疲れた様子を示す人はなく、雨も上がり、薄日が差してきて皆気分を良くしているようだ。

  
   見晴台にて*

集合写真を撮ったあとは、パークセンターに向けてただ下るのみ。花木広場を経由して、すでに通ってきた
けやき広場に合流、20分足らずでパークセンターに帰着した。
走行歩数としては6,200歩をカウントしており、今回はやや軽めの山八会の散策であった。

予定はこの後、溝の口駅前の居酒屋「北海道」での三八会の忘年会となっているため、パークセンターで一息入れ、朝降り立った森林公園バス停から市営バスでJR溝の口駅に向かった。すでに荒木田氏は居酒屋に到着しているとの情報が入っていた。

ところが、溝の口駅南口に着いたがトラブル?発生!
「駅に隣接するビルにお店の看板が出ているはず」と探し回るが見つからない。石塚さんが電話をかけまくった
末に、お店が南口ではなく北口にあることが判明。やっと「北海道」に到着。

   
    たどり着いた「北海道」

待っていた荒木田さんを加えて、9名でビールで乾杯、2022年度忘年会をスタート。
来年は三八会創立60周年にあたること、また山八会は発足10年目を迎えるなどの話があった。


  
   宴会風景1

  
   宴会風景2*


                  料理の数々1*

                   料理の数々2*

八十歳を越えたと思われぬ食いっぷり、飲みっぷりの老人達は、酒と料理を次々に平らげ、最後にはホタテ鍋に
投入したラーメンを食べきって、この一年を締めた。

                                 おわり