横浜開港資料館の中庭に佇むタブノキは通称「たまくす(玉楠)」または「たまくすの木」と呼ばれ、横浜が小さな農漁村であったころからこの地にあったとされ、その姿は嘉永7(1854)年に日米和親条約締結のため横浜へ訪れたペリー提督に随行してきた画家ハイネが描いた「ペリー提督・将兵の横浜上陸図」にも描かれています。
 たまくすの木は、慶応2(1866)年の横浜大火、大正12(1923)年の関東大震災と2度の災害に見舞われ焼けてしまったにもかかわらず、その度に残った根から再び芽吹き、絶えることなくたくましく成長していきました。
 関東大震災の後、現在の旧英国領事館前へ植え替えられました。そして、横浜開港を象徴する地域文化財として昭和63(1988)年11月1日に登録され、今日も横浜を見守り続けています。

  (出展:横浜市ふるさと歴史財団