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満開の桜と鷹取山**
今回は緑に囲まれた岩山で知られる群馬県の妙義山に擬え「湘南妙義」とも呼ばれる鷹取山を目指した。
コースは逗子市にある神武寺から鷹取山に至るハイキングコースで、このルートは「かながわの景勝50選」
にも選定されている。
2015年4月2日(木) 9:30 a.m. JR横須賀線の東逗子駅に9名が集合。
ここから神武寺を経由、横須賀市にある鷹取山に登り、京急追浜駅へ至る散策である。
この数日は曇り空で昨日は雨模様であり、明日もぐずつくとの予報であったが、佐藤幹カ会長、石塚洋幹事を始め山八会メンバーの人徳のためか快晴・絶好のハイキング日和になった。
小野山隊長が不参加となったので、湘南鷹取の元住人である会長を臨時隊長に指名して定刻に出発した。
この度は会長が事前に作成した計画書もあり、あえて歩数を増やすための回り道もないだろうと安心していた。
しかし、現実はそう甘いものではないことを実感する旅になった。
先ずは神武寺を目指す。市街地を少し歩くと、突然右手に神武寺への古い参道が現れ、これを進むと一変して静寂な別世界となる。かなりの登り道に早速(?)隊長がしんがりを務め、皆の安全を見届けながら歩を進める。
まだ鳴き声がたどたどしいウグイスがわれわれを迎えてくれた。
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参道入り口* ウグイスの声を聴きながら**
途中のお地蔵さんに深作さんが代表してお参りし、供花の品質を確認した。
登ったり下ったり、漸く神武寺の境内に入り、立派な山門を潜る。医王山神武寺(天台宗)は奈良時代に創建され、鎌倉時代に栄え、規模を縮小して現在に至っているようである。今日は、この分野に知識をもつSさんがいないのが残念。
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お参りする深作さん* 神武寺の山門*
神武寺の晩鐘は流石に立派で、三浦半島八景にも、逗子八景の一つにも数えられている。
鐘をつくのが自動化されているらしく、ちょうど10時になる数分前だというので、一同静かに待ったのだが、
鐘撞き棒はピクリとも動かずガッカリ。
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晩鐘** 七地蔵**
ここで標高83m、かなり登った。7体のお地蔵さんを横目で眺めながら、醫王山薬師堂へと進む。
醫王山の門を入ったところに樹齢400年のホルトノ木が聳えていた。
樹種が分からないので「なんじゃもんじゃ」と呼ばれ親しまれている由。
この木は高さ約20メートルの大木で、樹齢は推定で200年だそうだ。
緑の中に佇む薬師堂**
薬師堂は室町末期の建築様式の建物とか。1690年頃建立され、この中には秘仏薬師如来座像と日光・月光両菩薩立像の薬師三尊像が安置されている。
お賽銭をあげて拝むひとが何人か。
会長が柏手を打ってお参り「あ、ここは神社じゃなくてお寺だった」
みんなで「なんじゃもんじゃの木」を眺める**
神武寺を後に、愈々鷹取山を目指す。急峻なジグザグの階段が現れ、先頭組が見えない。途中目印となる鋭い岩が屹立していた。岩には我々には読めない文字が刻まれており、その下には多くの人名が刻まれている。
昔、この寺に寄進した人達を記念して建てられた石碑のようだ。いずれにしても鷹取山に通ずる道の、道しるべなので正しい道を進んでいるはずだ。
道しるべの岩*
ところが、しばらくすると隊長は「こんなところだったかなぁ、道を間違えたかも知れない、何しろ数十年前のことだからな」と呟きだした。幸いにも、健脚組はどんどん先へ進んでしまっていたので、それを耳にした者は少なかった。もし、うるさ方に聞こえていたら、ひと騒ぎあっただろう。
途中ところどころで視界が開け、薄く霞んだ桜の山並み、逗子・葉山方面から、反対の横須賀・横浜方面も見渡された。
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横横道路が見えた** 岩山で一息つく高齢の山猿たち(?)*
眺めの良い岩の上には高齢の山猿よろしく休憩する姿もあった。この辺りは岩山で土が薄く、風で根こそぎ倒れた樹が面白い景観を呈していた。
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倒木を見る* これそ根こそぎ**
会長が歩を止め休むついでに、小鳥の鳴き声を録音していた。
山間に響く楽しげな鳴き声に混じって、少し苦しそうな会長の息づかいも入っているのが惜しい。
身体を横に曲げないと通れない狭い岩の間を通り抜けた。道を間違ったのではないかと心配していた
会長が「この岩を通れば間違いない」とやっと安心したようだ。
鎖にすがって岩肌を渡る鎖場を過ぎると、次には手摺を握って降りる。何もない苔むす岩肌の斜面もある。100段にもなる階段もある。ハイキングコースというにはかなりきつい道のりだ。
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巨岩の間を通る* 鎖に掴まり岩場を登る*
みな必死に頑張り、ついに鷹取山展望台が見え始めた。その昔石切場だったというこの場所は、
岩を切り出した後が垂直の岩場になっている。岩登りの名所で十数mの岩場をロープ頼りに昇り降りして
いた。鷹取山安全登山協議会に登録した人達だけが登れるとのこと。
岩場を登る人たち**
岩場を背景に**
岩場の広場から弥勒菩薩尊像の磨崖仏のある場所へ移動。せっかく苦労して登ってきたのに、またかなり下らないと行けないらしい。途中で鷹取小学校の脇に桜並木が見え、満開の様子。あそこに行きたいなあ。公園から向こう側へ下るとあの桜並木へ行けるが、反対側へ来てしまった。展望台も素通りした。
会長曰く。鷹取山の見所は岩場、磨崖仏、展望台と桜並木の四ヶ所。全部見るためには磨崖仏を見た後に、もう一度引き返して登るしかない。
しかし健脚組でさえそろそろ限界らしく、大方はもう登れない雰囲気であった。
磨崖仏まで行って多数決で決めようと幹事が提案したが、ほぼ「直ぐに下山」の結論は見えていた。
しかし、磨崖仏の前で記念撮影をしようとしたときに、事件発覚!
磨崖仏の前で**
会長が「三脚がない」「岩場のところに忘れたらしい」
「たいした三脚じゃないから、要らない」とも言ったが、回収のためという大義名分ができたため戻ることに。
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しんどいしんどい** 展望台にて*
超健脚のOさんを先頭にふうふう言いながら引き返し、三脚も無事回収。
たが、展望台へは更に階段を登らなければならない。諦め組も出たが、展望台こそが鷹取山の真の頂上、標高139米、360度見渡せる場所へと重い足を運ぶ。
絶景かな!絶景かな!遠くは霞んでいるが、ランドマークタワーも見ることができた。
鷹取山公園からのパノラマ(画像をクリックすると拡大します)**
桜並木へと下山する**
鷹取山公園に戻り、また階段を下って桜並木へ。緩いスロープの両側に今を盛りの桜が枝を伸ばしている。
木々の間から眼下の街並みを眺めながら降る。
会長の当初の案では、ここから駅まで約1.5Kmを歩く予定だったらしいが、もはや歩きたいと言う者は誰もいない。
ここからはバスに乗ることなり、桜並木を眺める絶好の場所で一献を傾けているグループに挨拶しながら、「たかとり小学校前」のバス停へ。12:29のバスで京急追浜駅へ15分程で到着。
会長お勧めの駅前にある「一丁目食堂」へ。夜は大衆酒場になるという。内部はブラウン管TVが置いてあり、壁には古きよき時代昭和の懐かしいポスターなどが貼ってあるレトロな雰囲気のお店である。
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追浜駅前の一丁目食堂とその内部**
鶏の唐揚げ、川エビの唐揚げなどを肴に先ずは一杯。生ビールや梅サワーなどが進むが、何故かいつもより口数が少なめ。やはり、コースが年寄りには少々きつかったせいか。
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ビールやサワーを飲む**
ここは追浜にある自動車工場の工員さんや大学の運動部などの連中がお得意さんとか。そのせいか食事は、特上天丼を始め千円以下であるが、何れも特大ボリューム、とても全部は平らげられない。改めて歳を感じる。
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一丁目食堂の特上天丼** 浅草伊勢屋の天丼**
会長は10年ほど前、高橋さんの案内で浅草伊勢屋で食べたジャンボ天丼を思い出したという。
曰く「この時は完食できたのに、、、」
食事が終る頃、突然Fさんの様子がおかしくなった。普段飲まない彼が皆につられて飲んだ小ジョッキのせいで寝てしまったと思っていたのだが、、、
意識がない、呼吸が弱い、手が冷たい。「三つの変だはすぐ救急車」幹事の決断で救急車を呼ぶことになった。救急車が来る頃には、Fさんは元気になったが、念のため検査して貰った。
一丁目食堂前に救急車出動**
血圧、心電図それに血液中の酸素濃度いずれも異常なしとのこと。とても親切な横須賀の救急隊員であった。
齢を重ねると思わぬこともあるので気を付けよう。救急車を見送りながら追浜駅へ。横浜の敬老特別乗車証を持っている者もうっかりICカードで入場。Fさんの呼び掛けで、急遽キャンセルして貰った。もうFさんの方がしっかりしていた。
会長が山口百恵ちゃんの歌を思い出したと言った。
♪♪これっきり、これっきり、もうこれっきりですか〜ここは横須賀。
ここ追浜駅で解散。3時間、7,000歩余りの気儘な楽しい散策であったが、アップダウンが激しく運動量大、疲れた〜 明日は足がパンパンになることは確実。