まんだら堂を背景に
山八会も86回を数えると鎌倉周辺の名所旧跡、市民の森公園などは殆ど歩き尽くしたと言っても過言ではない。
「鎌倉七切通」も何時の間にか6つを踏破済みである。しかし「名越切通」(JR横須賀線逗子駅手前のトンネル真上にある)のみ残っていた。
今回、是非皆元気なうちに挑戦しようと計画した。
仲間の何人かはひょっとして過去の事は既に忘却の彼方へと行ってしまっているのではと、過去の山八会の記録を調べて佐藤会長にメールを送ったところ、下に示す「山八会鎌倉七切通全踏破の経緯」なる図をを作成して呉れた。
山八会鎌倉七切通全踏破の経緯
最初の「亀ケ谷坂切通」と最後の「名越切通」踏破の日付が奇しくも12月11日と同じ日になった。
この間、あっという間に6年の月日が流れたことになる!
「名越の切通」への入り口は5か所ある。今回は逗子市小坪に住む小生の従弟と検討を重ね練り上げた。
彼は我々の脚力を十分承知の上、現地調査を何回か行い下記のコースを提案してきた。
そのコースは
@JR逗子駅から京急バスに乗り「亀ヶ岡団地北」へ
AB「団地口」より第1、第2切通に入る
C「まんだら堂」(一般公開 最後の日)を見学
D「お猿畠の大切岸」の一部見学
E「法性寺(ほっしょうじ)」
F「山門」を観る。
その後「久木5丁目」バス停>逗子駅であった。
名越切通を散策したルート
実施日は令和5年12月11日(月)となった。
10:20
阿川、石塚、大川、柏木、進藤、杉岡、高橋、浪本、広瀬諸氏に特別会員内藤氏が
加わり、元気印の10名が集合した。
逗子駅前6番乗り場でバスを待つ
10:35
「亀ヶ岡団地循環バス」に乗った。座席10席足らずのミニバスはあっと言う間にギュウギュウ詰めに
なった。
途中坂道、狭い路地を走って11:00ちょっと前「亀ヶ岡団地北」のバス停に着き、下車した。
住宅街を50m程通り抜けると「ハイキングコース亀ヶ岡団地口」の案内板があった。
住宅街を行く
小さな案内板を不安そうに確かめる一行
11:05
山道をちょっと歩いたら「第一名越切通」に着いた。「第二切通」もそんなに遠くなくあった。
この切通はご存知、鎌倉から三浦半島方面を結ぶ道として鎌倉時代の重要な古道、落ち葉を踏みしめ、
往時を偲んで歩いた。崖の高さは10m位あり、幅は1m弱の処もある。
「これじゃ馬では通れないな〜」と誰かが叫ぶ!関東大震災の時、岩が大分崩落し一層狭くなったようだ。
「名越」の名の由来は「難超え」と言われているが、仲間の足は嘘のように軽快に動く。
前回、大山阿夫利神社で鍛えた足だからなのか、「第二切通」もあっと言う間に通過。
これで「鎌倉七切通」を完全踏破したことになる。
ついに6年間かけて完全踏破達成!万歳!!
第一切通にて
第二切通 幅が狭い所を通過する
11:20
程なく分岐点に掛かり我々は「まんだら堂」に向かった。小学校の運動場みたいな広場の周囲岸壁に一瞬、”古代マンション”を思わせる様な風景が広がった!
「何だ、これは!」と誰かの大声が響く。
「今日は今年一般公開最後の日です。ゆっくりご覧下さい。」と入り口に設置した仮設テントの中で我々より若いガイドボランティアのおじさん二人が声掛けしてくれた。
我々以外の見学者は数人のみだったのでゆっくりと見学が出来た。
岸窟には150程の横穴が掘られ、中には五輪塔が納められていた。
13世紀後半から16世紀頃迄納骨、供養施設として使われていたと言う。
良くぞ800年間も永く保存されていたな〜と驚いた。
堂内には可愛い水仙数輪が咲き、真っ赤な紅葉が「やぐら群」を一層幻想的に、浮かび上がらせていた。誠に圧巻な景色でした。
まんだら堂全景
岩窟の前に咲く水仙
紅葉
11:40
先程の分岐点に戻り「ハイランド方面」に向かった。階段、手すり等整備されてなく危険を伴う場所も何か所かあった。大木が茂る薄暗い尾根道を歩いていると左側に「石廟」があった。説明文がないので不明だが多分著名人の遺骨を納めた石棺ではないかなと思った。
石廟
展望広場
急に視界が広がり「展望広場」に出た。「お猿畠の大切岸」と言う処の西端部である。
人工的に切り落とされた断崖は何と「ハイランド口」辺り迄800mも続いている。
800年前の石切場の跡だという。
大切岸の説明板
それにしても800年も前、ひとびとは切り出した石をどのように搬出し、何に使用したのだろうかと思いを巡らせながら途中で引き返した。
大切岸の全景
白い岩肌が太陽に照らされ真っ白に浮かび、展望広場だけあって眺望もすこぶる良かった。
暖かい日となった! 防寒対策をしっかりして来た仲間は上着を脱いだ。
12:10
10名が再び合流し「法性寺口」を下った。間もなく「奥の院:祖師堂」に着いた。
法性寺は日蓮宗の寺である。
日蓮は「立正安国論」を時の執権北条時頼に提出するが、この内容に反発した法華宗や北条家の一部から
焼き討ちに遭い、この寺に身を隠した。このとき日蓮を救い、ここへ導いたのは三匹の猿であったと言い伝えられている。
日蓮上人が身を隠したと言う岩窟
三匹の猿?
木造のベンチがあり “三匹のお猿さん”みたいに3人が腰を下ろした。一休みとなった。
景観賞を受賞したところとあってこの高台からの眺めは最高であった。
頂上から見た逗子の町並み
12:40
法性寺本堂山門に着いた。
法性寺山門にて
法性寺の境内はとてつもなく広大な割に本堂は至って小さく質素であった。
その代わり2匹の白猿が[猿畠山]の額縁に彫刻された「山門」は立派で歴史を感じた。
猿畠山の額縁
12:50
山門を出て「久木5丁目のバス停」で13:03発バスを待った。
これにて本日の「散策コース」は無事終了となった。約4時間コースで質量ともにこんなに見応えのある所は珍しい。バスは10分遅れで13:13に来た。
13:30
忘年会会場のレストラン「とんかつ神楽坂さくら逗子店」(駅前なぎさ通り)に入り、「上ロースとんかつ定食」「ポテトサラダ」「生ビール」で “鎌倉七切通 完全踏破”に乾杯した。
そして完全踏破したのは、私を含め阿川、柏木、広瀬の四人であった。
佐藤さんに最近流行の生成AIを使って、四人の記念写真を作ってもらった。
そして、ビールの肴に“大谷のドジャース移籍” “安倍派の裏金” “日本の大統領制度” “東芝の将来” などなどの話題で大いに盛り上がった。そのせいで、レストランでの写真は撮るのを忘れてしまった。
その後恒例となったスイーツアワーは逗子ならここぞとばかり「ケーキ屋:珠や」で美味しいケーキとコーヒーをそれぞれ楽しみ、来年も「山八会の継続」を誓い合い解散となった。
16:00丁度でした。
そして、「本日の歩数」は6,882歩だった。
皆さん、良いお年をお迎えください。
〜おわり〜