桜の三ツ池公園を行く
                        (文)阿川泰 (写真)阿川泰、石塚洋、佐藤幹郎



 横浜緋桜の前で

4月の山八会は杉岡氏の案内で6日に横浜の三ツ池公園で行うことが2月に決まっていた。その後、桜前線の北上が進み、「今年は例年より開花が速そうだ、桜吹雪の後でもしゃぁないか」と思っていた。
しかし、その後低温が続いたりして、何と当日が満開の日となった。何とも運がいい。しかも、昨夜の雨も上がり快晴だ。鶴見駅西口バスセンター経由組とパーク・センター直行組が正門で落ち合うことに。

西口から浪本、高橋、広瀬、早川、石塚、佐藤の面々とバスに乗る。お互いにしばらくぶりに逢ったせいか、バスの中でも話が弾む。

 
                会話がはずむ臨港バス内

誰かが「そろそろだ」とバスの停車ボタンを押して、そさくさと降りるのでみんな後に続くが、あれ、何と二つ手前の「鶴見高校前」で降りてしまったのである。通りがかりの人に道を尋ねると、鶴見高校脇のゆるい坂を下ると近道だと教えてくれた。バス停二つ分にしてはそんなに歩かずにほどなく三ツ池公園パークセンター前で、すでに到着していた杉岡、小野、深作の諸氏と合流できた。



皆集まったところで、石塚幹事より連絡事項その他説明あるも、知らん顔のひとも。

 

足許の花壇にはネコヤナギ、チューリップ、パンジーなど春の花が一杯。遠くには満開の桜が見えて、みんな
早く花見に出かけたくてうずうずしている様子が伝わってくる。
歩き始めてすぐに下の池の水面に映る満開の桜、桜そして桜。早速に皆で集合写真を撮る。


 下の池の前で

杉岡さんが池と反対側の斜面の階段を案内する。踏み石に文字が刻まれていた。「高射砲陣地」と読める。
戦時中この辺りは見晴らしが良く、襲来する敵機に備えて高射砲が据えられていたという。いまではその痕跡は全くなく、誰が残したのかこの踏み石のみが残っているという。




池に戻り、水面にせり出した桜の下で泳ぐ亀や鯉、水鳥などを眺める。


 水辺を覗く面々

 

ここの鯉は大きい。公園に来るひとから餌をたっぷり与えられ巨大化したそうな。餌の分け前にあずかろうとしている水鳥(キンクロハジロ)を一呑みにしそうなほど大きいのに驚く。

左に下の池、右に中の池を望む道を進む。右を向いても左を見ても、満開の桜の美しさがが水と新緑でさらに増幅されている。




やがて、この公園に咲く78種の桜の内もっとも人気の高い横浜緋桜に出会う。
えも言われぬような美しいピンクの色と大ぶりの花が重なり合うように咲いている。
横浜緋桜は、35年ほど前、横浜市の白井さんが寒緋桜と金沢の兼六園熊谷との交配によって作りだした品種で、色は寒緋桜、花が多く大きなところは兼六園熊谷から引き継いでいるという。



ここでも集合写真を撮り、いま来た下の池の方を望むと、テレビ神奈川送信所のアンテナタワーが見えた。
この公園での撮影スポットの一つらしいのでパチリ。


TVKの送信アンテナと桜

中の池を右に見ながら上の池の方に向かう。杉岡さんがこの公園のルーツを詠んだ歌碑へ案内するという。
中の池と上の池の間の道を行った木陰にその歌碑はあった。

 

 
  藤原増貤の歌碑と説明看板

 千町田に   引登茂 都喜じ   君賀代乃   恵母富加幾    三ツ池農水
 ちまちだに  ひくともつきじ きみがよの めぐみもふかき みついけのみず

万葉仮名で書かれた歌はこれら三つの池が農業用水供給のために造られ、周辺の農地を潤したことを示している。
現在、この公園は市街地に囲まれているが、その昔、周辺には広大な田畑が拡がってたとは想像もつかない。


平日なのに桜満開のせいか人の数が増えてきた。外国人観光客の姿も目立ってきた。
第二の故郷?マレーシアの女性達を見つけた石塚さんが早速に交流していた。


 マレーシアから来た女性達と

杉岡さんの案内は桜だけではなく、まだ小さいオタマジャクシが泳ぐ池やドングリの木の下にひっそりと咲く
フデリンドウにも及ぶ。今日は桜が主役だが、四季の野草を探しながら歩くのも楽しみの一つだそうだ。


 フデリンドウ(筆竜胆)の花

「桜は香りが弱いので香りがないと思っているひとが多いが、香りの強い桜もある」と杉岡さん。
中の池を離れ、西門の方へ向かう。
万里香(バンリコウ)の木下へ案内され、皆で香りをかぐ。

もう少しすると駿河台匂という品種が咲き、こちらの方が香りが強いそうだ。

 
                万里香の香りをかぐ

さて、三つの池を巡りながら桜を愛で、約1.5時間経過、幹事からそろそろの時間との声がかかる。
会長が昼から新幹線で移動の予定があり、昼食兼打ち上げ開始の時間を早めるそうだ。



        三ツ池公園散策ルート

朝に通った売店の前を再び通り、北口へと向かう。快晴と満開の桜に誘われて、どんんどんと人が増えてくる。


 売店前のチューリップと桜のコラボ

満開の桜を満喫した公園周遊であったが、詳しい様子は佐藤さんのスライド・ショーを参照のこと。

公園北口を出て、鶴見川の方向へ住宅街のを進み、杉岡さんが予約した寿司屋へと向かう。
歩く間も会話が途切れない。石塚さんがまだ新入社員の頃、先輩の命令で敷物を担いで花見の場所取りにこの公園に通った思い出話などを聞きながら15分ほどで「寿司源」に到着。
鶴見駅からここまでの本日の山八会の万歩計のスコアは7,200歩であった。


 ただいま11時35分、まだ店は開いていない。交渉して5分後に店に入れてもらう。





着席するなり直ぐに宴会モードに変わる。
まずは今日の案内人である杉岡さんの音頭で生ビールのジョッキを上げて乾杯!!
寿司屋のサラダ、天ぷらなどを肴に、燗酒へ切り替え、2合徳利がどんどん空になってゆく。

新入社員時代の失敗の話やら何やら話題百出。タコの唐揚げ(これが絶品)が出てくる頃にはさらに徳利が追加注文され、いつ果てるか分からない状態に。
女将が心配そうな顔で「そろそろお寿司をお出ししましょうか?」と訊いてくる。

 
  タコブツの唐揚げ                 メインの寿司

美味しいお寿司を〆に宴会が終わる。ときに午後1時。三ツ池公園周遊1.5時間、昼食・宴会もおなじ1.5時間の
四月の山八会がお開きとなった。
ちなみに昼食代金は下の会計報告のとおり、寿司代+その約2倍の飲み代であった。

今回の山八会は杉岡さんが自分の庭とも言うべき三ツ池公園を詳細に案内すべく、事前資料も用意、配布してくれていた。しかし、満開の桜見物に多くの時間を割かれ、かつ園遊の時間が短縮されたために、思い通りの案内が果たせなかったと思う。また季節の異なる折にでもここを再訪する機会があるかも知れない。その時には改めて彼の蘊蓄をききたいものだ。ひとまず彼に感謝の意を表して筆を置く。



(付)会計報告  石塚

① 収入   1)会費  2,500円×10人=25,000円
              2)川崎さんからの差し入れ  5,000円
           *川崎さん 有難うございます。
                       計 30,000円
 
     ② 支出   「寿司 源」への支払い  27,491円
 
     ③ 残金               2,509円
        
     ④ お酒を一滴も飲まなかった深作さんに1,000円、キャッシュバック
              
 
       従って残金は 1509円、これを本会計に繰り入れます。