藤沢歴史探訪・遊行寺拝観
        (文)浪本敬二 (写真)浪本敬二、石塚洋(*)

       
       藤沢本町駅前に集合

(まえがき)
石塚さんの奥様が116日に急逝された。私も14日、大磯での葬儀にも出席したばかりだ。今回の山八会は以前から計画されていたとはいえ、当然中止されると思っていたが、何とプランナーの石塚さんから予定通り実行するとのメールが届いたのだ。
死とは穢れであり悲しみだという考えを基にした服喪とか忌中とかいう考えから脱し、葬儀が終ったら直ぐ普通の生活に戻る。仏教やキリスト教では故人は死と同時に天に召され、仏や神になるのだから。
何より娘さん達からもすぐに普通の生活に戻るように言われ、石塚さんはそれを実行に移すと決心したのだそうだ。 葬儀の3日後には太極拳の練習にでかけ、そして今日は5日後の山八会なのだという。


今回の参加者は、石塚、大川、柏木、杉岡、広瀬、内藤と浪本の7名。令和6年 11月19日(火) 午前10時に小田急江ノ島線「藤沢本町駅」に集合。
本日天気晴朗ナレドモ風冷タシ。秋を通り越して一挙に冬になったようだ。
2日前の暑かった秋がウソのようだ。
石塚さんは元気を出して、いつものように案内してくれた。一安心。
   
先ず、駅前で記念撮影をして「義経首洗 井戸」へ向けて出発。小さな公園風の場所で、花が手向けられた源義経公鎮霊碑と井戸がある。井戸には水があり落ち葉が浮かんでいた。
     
     
             首洗い井戸を覗く

義経は平泉衣川館で1189年閏4月30日に自刃した。
平泉から鎌倉へ送られた義経の首は6月13日に腰越の浜に到着。首実験の後に片瀬の浜に捨てられたが、潮に乗って境川をさかのぼり白幡神社付近に漂着した。
里人が義経の首をすくい上げ、この井戸で洗い清めたとのこと。
昔の人の首は長持ちしたのか、何か細工をしていたのか、不気味で何だか不思議だ。
尤も菅原道真や平将門などは死んでも怨霊がこの世に影響を及ぼしたので、義経もそれ位の力があったのだろうか?

続いて、常光寺の裏手にある中横須賀公園の奥にある武蔵坊弁慶塚へ。常光寺からは行けないので、467号線(旧国道1号線?)の済美館の横を南へ入る。暫く歩くと少し開けた場所に出た。石段を登った奥に小さい塚がある。これが武蔵坊弁慶塚なのか。

源義経は白旗神社に祀られいるが、弁慶は白旗神社の社領に在るその末社であった八王子社という神社に祀ってあった。今は小さな塚が残っているのみである。八王子社は主君・源義経を祀る白旗神社のある北向きに建てられ、主従関係で結ばれていることを表していたとか。

     
        弁慶塚                                                    義経塚

次は蒔田本陣跡へ。藤沢宿で唯一の本陣で、敷地400坪、建坪210坪、門構え庭園のある蒔田家の豪邸であったが、明治2年(1872年)に残念ながら消失した。今は小さな表示板があるのみで当時の面影は全くない。

 
                                          蒔田本陣跡の説明板

最後はいよいよ遊行寺の拝観。時宗総本山で正式な寺名は藤澤山 無量光院 清浄光寺(とうたくさん むりょうこういん しょうじょうこうじ)。時宗は鎌倉時代に興った浄土宗の一派で阿弥陀仏をご本尊とし、念仏「南無阿弥陀仏」を唱えれば、誰でも極楽浄土に旅立てるという教えを大事にしている。
惣門は堂々として立派、黒門とも呼ばれている。

     
          遊行寺惣門(黒門)前にて(*)


この門からは緩やかな石段は、阿弥陀様の四十八願にたとえて四十八段と呼ばれ「いろは坂」の愛称で親しまれている。
       
       
              黒門から続くいろは坂

両側は桜並木で、春には桜のトンネルになるという。上る途中に赤門の真徳寺があった。どんな関係なのだろうか? 

       
            赤門の真徳寺

時宗開祖の一遍上人より数えて4代目の呑海上人の開山で、遊行上人が住まわれる寺として遊行寺の名で親しまれている。国宝:絹本着色一遍上人絵伝12巻を所有している。重要文化財は多数あり。本堂は木造銅板葺きとしては東海道随一とか。本堂、惣門、手水舎、鐘楼などは国登録の有形文化財になっている。中雀門には菊の御紋と三葉葵が刻まれている。境内には徳川家所縁の宇賀神社もある。

遊行寺のシンボルにもなっている「大イチョウ」は、藤沢市の天然記念物で樹齢600年といわれている。1982年夏の台風で1/3が折れたが、その後ほぼ元のように繁茂している。こんもりとしていて素晴らしい樹形になっている。

       
             大イチョウを背景に(*)

遊行寺全体のレイアウトを手短に説明することはとても難しい。詳しくはこちらを参照願いたい。

11時半になったので、ランチに向かう。場所は藤沢駅の向こう側にあり、バスか歩くか?協議となる。 
ここは山八会、歩くことに異議なし。しかし、なかなか遠い、へとへとになりながら30分ほど歩いて漸く活魚料理の翻車魚丸(まんぼうまる)に到着。

         
               活魚料理「魚や翻車魚丸」に入る

大人気店で予約はできないので、7名のため暫く待つ。4席ずつパーティションで区切られた8席椅子の部屋が取れた。

 
          食事風景                                                       ビールと料理

刺身定食とビールで2,400円(昨今のブームで400円値上げになっていた)。分厚い刺身2枚7種で食べ応えがあった。
精算のとき石塚さんは供養?とかで、一人1,000円でよしとされた。
「まえがき」にも書いたが、この場でのビールを「精進落としの酒」にしたかったのかもしれない。
誰も黙して語らず了解とした。

食事を終えて藤沢駅へ向かう、1時40分頃に解散となった。今回は短いようでも結構歩いた。
公式歩数は、藤沢本町駅出発から藤沢駅到着迄で7,000歩とする。お疲れ様でした! 

                                                                                         おわり