プロの技 佐藤 幹郎
まずは下の写真をご覧頂きたい。
ティーアップしたボールの上に、上手にディンプルを合わせるともう一つのボールを置くことが
出来る。
昔、女子プロのトーナメントのアトラクションで選手達が色んな曲打ちを見せてくれたのを見たことがある。
ある選手が上の写真のように二階建てにティーアップしたボールをサンドウェッジで打ったのである。
下のボールはライナーで真っ直ぐ飛び、上のボールは垂直に10メートル位の高さまで上がり、
落ちてきたボールをその場でにっこり笑いながらキャッチしたのである。
四度ほど繰り返し見せてくれたが、毎回同じ結果で観衆はやんやの拍手喝采であった。
その選手の解説によれば下のボールの赤道部分にサンドウエッジの刃先がきっちり正確に入れば
このような結果になるそうで、スイングのチェック方法として時々やっているとのことだった。
「ただし、皆さんには危険なので、とくに練習場では絶対に真似しないように」と言って皆を
笑わせていた。
「皆さんが真似をしても大丈夫な方法を教えます」とやって見せてくれたのは、マットの上に百円玉を置き、この上にボールを載せロングアイアンで打つ方法だった。
何度打っても百円玉は微動だにせずにナイスショットの連発だった。
「誰かやって見ますか」
拍手に誘われて腕自慢そうなおっさんが出てきた。
「いきなりは無理なので、8番か9番アイアンぐらいがいいでしょう」と言われてトライしたが、ダフッて百円玉が飛んでしまうか、残った場合はトップチョロの結果に終わった。
「皆さんがやるときはお金が勿体ないので10円玉から始めるといいでしょう」
10円玉といえば、女子プロのキャディーバックを覗いてみると、アイアンのフェースのスウィート・スポットの辺りは10円玉ぐらいの大きさに光っている。
プロがいかに正確に球をとらえて打っているかを思い知らされた日であった。