三番ホールのケンケン                
                         (文と写真)佐藤幹郎

私がよく行くゴルフ場の3番ホールのティーグラウンドに必ずキタキツネが現れます。
とても人懐っこく、ゴルファーが餌を与えているせいもあるのかもしれません。
昨年の春に見かけてから、パッタリ姿を見せなくなりました。
秋も深まり、北海道もそろそろゴルフシーズンが終わり、冬を迎える寸前にこのキツネがひょっこりと姿を見せました。
なんと右の前足が足首から先がなくなっていました。
「トラバサミに掛かってしまったのでろう。可哀想にこれでは餌を自力で獲れないから、この冬は越せないだろうな」と皆で言っていました。



今年も北海道に遅い春がめぐり、雪も溶けゴルフシーズンがやってきました。
先週このゴルフ場に行くと、3番ホールにこのキツネが現れました。
あのキツネがもしかして現れるかもしれないと、カメラを持って行っていたのが幸いしました。
そのとき撮影したのが下の写真です。

    3番ホールのケンケン 

キャディさんが言いました。
「ケンケン、元気でいたのかい。頑張ったね」
キャディさんは前足が不自由なこのキツネが、子供が片足の「ケンケン跳び」をするのにそっくりな走り方をするというので、「ケンケン」という名前を付けていたようです。
北国の厳しい自然の中でケンケンがいつまで生きながらえるかわかりませんが、頑張れ!ケンケン!

その後、私は寄る年波でゴルフを「卒業」し、月に一度はプレイしていたこのゴルフ場へ行くことも
なくなって2年が過ぎた。
ケンケンはまだ元気でいるだろうか?