傘寿を欲張る
                     (文と写真)石塚洋



令和3年1月17日、元気で「傘寿」を迎えることが出来た。
「100年に一度」と言う外出自粛を強いられた「新型コロナ感染拡大」の真っ只中のことであった。
傘寿を機に車の運転も止め、また急に「部分入れ歯」をする事にもなり、我がライフスタイルは大きく変化した。
そのコロナも10月になり何故か下火になった。

傘寿ともなると、自然に「冥途への道のり」はあとどれ程なのかと考えるようになる。
でもまだまだやる事は山ほどある。
もしお迎えが来たら「留守じゃと言って断れ]と先人は教える。

まだまだ未熟なるが故、夫婦喧嘩もする。
勝負は連戦連敗で悔しい思いはするが、日々頼りになるのは女房しかいないのだ。 
怒ると命を縮めるよ、一怒一老、一笑一若とも教わった。
90歳を超えても庭先の畑で花や野菜を育てたり、車を運転してあちこち旅に出たり、
スマホやパソコンを活用して日々エンジョイしている東芝の先輩たちがいる。
年賀状を頂くたびに驚きと尊敬の念で一杯になる。
こうしてすこぶるお元気な先輩方も、ただぼんやり長生きしているのではないだろう。
人並み以上に創意工夫を凝らして日々、精進しているに違いない。
 
吾輩も年を重ねて尚、生活に一層の規律を持って1に太極拳、2に脳トレ教室、加えて
山八会で 仲間と一緒に野山を歩き続けて行きたいものだ。
昨日、久方ぶりに想い出深い東芝旧トランジスタ工場の建屋を仰ぎ、その意をますます
強くした。

これは傘寿の欲張りであろうか?           

                    ~令和3年10月22日 記~