静内町二十間道路桜並木
佐藤 幹郎  (2005/5/16)
財団法人日本さくらの会が「さくら名所100選」に選定している静内町二十間道路の桜並木を見に行ってきた。場所は静内郡静内町にある。
「さくら名所100選」は北海道内ではここ以外には松前城がある松前公園が選ばれているだけである。
幸い天気は上々、自宅(鵡川町)を車で出発、太平洋岸に沿ってほとんど信号も、ましてや渋滞もない道を約55kmたんたんと走る。
門別から新冠、静内に至るこの道は別名「サラブレッド街道」と呼ばれ、道の両側に競走馬を飼育している牧場が点在、手入れされてピカピカに輝く馬体と緑、それに紺碧の海の組み合わせを目で楽しみながらのドライブが可能だ。
二十間道路の入り口に約1時間で到着した。

二十間道路は文字通り道路幅が二十間(約36m)あることからこう呼ばれる。
太平洋に注ぐ静内川の右岸には広大な牧場の集積地が展開している。二十間道路はこの大牧場地のど真ん中を貫通するかたちで造られている。長さは約8km。
しかし2kmほど離れたところには、この道路と平行に立派な道道71号線と111号線が走っている。
そもそも、二十間道路とは何なのか? そして桜並木はどう造られたのか?
それは二十間道路の由来を語るプレートを見ればすぐ分かる。
それでは入り口から、順次この桜並木を見て歩こう。
二十間道路桜並木の由来
二十間道路桜並木の入り口にある公園兼駐車場
名前は桜舞馬(オーマイホース)公園
公園にある日本の競馬史上最高の種馬といわれたテスコボーイ
の銅像。トーショーボーイなど数多くの名馬の父親となった。
並木の入り口付近の風景。
桜の木々は鬱蒼たる牧草の中に立つ。   →拡大
日高山脈にはまだ雪が輝く。        
いかにもここならではの看板
まだまだ先は長い             →拡大
中間点を過ぎると路肩に駐車可能なスペースがある 
                        →拡大
財政難のせいか。
それにしてもこれだけ長い並木をライトアップするのは大変。
TV局のスタッフがカメラを吊るクレーンをセット中
そろそろ終点。入り口方向を望む。 
                       →拡大
桜並木が終わると、白樺の林に変わる。       
そこは吉永小百合主演 映画「北の零年」のロケに使用された北大研究牧場の入り口となる。
桜と白樺のコラボレーション。 
                       →拡大
エゾヤマザクラ
ソメイヨシノに比べると色が濃い        →拡大
並木の外側は全て広大な競走馬の牧場。花見がてらサラブレッド見学が出来る。        
拡大
拡大
絶好の緑の毛氈が拡げられているのに、宴会は町役場の職員が監視、厳しく規制している。
それでも今日はウイークデーでお目こぼし? ジンギスカン鍋を囲む家族も。       
バブルの頃に建てられたのであろう立派な厩舎と牧場主の豪邸。
一億円台の馬がほいほい売れる時代は終わり、経営は大変なようだ。       
あとがき

ソメイヨシノに比べると、ちょっと冴えなく見える赤みがかったエゾヤマザクラが、緑の牧草をバックにすると俄然変身。ここでの桜はこの色でないといけないと思わせるから不思議だ。
またお城や庭園の桜を見てきた者には、広大な牧場に囲まれた桜並木は今までのお花見の常識やイメージをうち破るスケールの大きさだった。

問題は8kmもあるワンウェイをどうやって観桜するかが問題。
駐車場は並木の入り口と終点にある。車を置いて往きと帰りで16kmも歩くのは不可能だ。
幸い、後半の4kmは路側に車乗り入れ可能なスペースが所々にあったので、これを利用、しょっちゅう車から降りたり乗ったりしながら進んだ。
残り半分はこの手は使えない。結局合計で10km以上は歩いたかもしれない。
並木を歩き終わったらタクシーを呼んで、駐車場へ戻る人も結構いた。

少し疲れたが、満足して家路につく。