七月某日の夕刻、仕事を済ませて横浜のホテルに戻り、ぼんやりとテレビを見ていたら、東京下町の夏の風物詩をやっていました。
その中で、江戸っ子の暑気払い+スタミナ増強法としてどじょう鍋を食べる風景が写っていました。
何故か無性にそれが食いたくなり、インターネットで検索したら、ホテルの近くに一軒だけどじょうを食わせてくれる店があることがわかり、早速出かけてみました。
http://r.gnavi.co.jp/g656700/
その福家という店は、JR桜木町駅北口から野毛町方向へゆるやかな坂を上り、野毛3丁目の信号を左折するとすぐ右側に見つかりました。
横浜の泥鰌鍋
佐藤 幹郎(2005/8/15)
店はあまり綺麗とはいえませんが、割烹着もつけず、きりりと正装した女将が出迎えてくれました(かなりのお年のようです)
早速、どじょう鍋(1260円)と冷酒を注文しました。
酒は「福寿」という銘柄だけですが、この酒はマニアの間ではかなり有名だそうです。
突き出しのいわしのつみれの煮付けで一杯やっているうちに、どじょう鍋が煮えてきました。
鍋の内容は極めてシンプルです。
どじょうに豆腐、しめじに「秘伝のたれ?」を注ぎ、それらの上に山盛りの刻みネギを載せただけです。
深さが約1.5cmと非常に浅い鉄鍋のせいかすぐに煮こぼれしてきます。
女将の説明では、速く煮えないとイライラする短気な江戸っ子に対応するために鍋の形状と材質がこうなったのだそうです。
どじょうが煮えたころ、「凍結酒」というのが熱い鍋に合うというので注文しました。
まさに凍っていて、グラスの半分ぐらいがシャーベット状になっています。
この「凍結酒」はあとから冷凍庫などで凍らせるのではなく、醸造元が搾りたてのものを瞬間冷凍し、その状態で運んできているのだそうです(850円/グラス)
ちょっと甘口ですが、すき焼きのように解き卵をくぐらせた熱いどじょうを食べるのにぴったりでした。
http://www.shushinkan.co.jp/kau/koyomi.html
どじょうはさっきテレビで見たものとは違い、かなり小振りでワカサギ大(?)
どじょうの処理は、丸のままの「まる」と腹をさいた「さき」の二つのいずれかが選択できます(7割の人が
「さき」を選ぶそうです)私は「まる」にしました。
12匹ほど入っていたどじょうを食い終わった後の鍋に、さらにきざみネギをこんもりと山のように入れて食べましたがこれが素晴らしく美味。
女将がこのあとご飯を入れて食べるとさらに美味しいですよと奨めてくれたのに、奥から漂ってきた鰻の蒲焼きの香りに負けて、鰻重を注文。
ちょっとばかりか、かなりの食い過ぎで、お会計は5480円也でしたが、くそ暑い日のアツアツのどじょう鍋に
満足して、野毛の坂を下りました。