五月の「牛島の藤」と「喜多院の五百羅漢」を観る
野中 孝弘
天気予報どおりの快晴で清清しい気分。当初は5月1日に予定していたが、藤の花がまだ満開までに至らずとの由で急遽3日延期をしたが天候の点からも大成功の変更であった。
それに当初の予定では参加できなかった2名が増え、石塚さん、早川さん、山田さん、岐部さん、野中の5名の一行となった。

大磯発6:12、大宮着7;59 湘南新宿ラインで山田さん、早川さん、岐部さんは戸塚、大船、横浜で最後部の車両に合流した。 
野中は渋谷で合流するはずであったが、1列車早い列車に乗ったため東武野田線の大宮発電車の中での合流となった。
前日「駅前探検倶楽部」での指定は乗車駅を田園都市線の「市が尾」、下車駅を「大宮」、「8:00」到着を指定したにもかかわらず、7:59到着の列車ではなく、7時54到着の湘南新宿ライン列車が出力されてきたことによる。(駅探のソフとのミスの可能性がある。)しかし、待ち合わせの修正には携帯の威力がいかんなく発揮された。

東武野田線の藤の牛島駅から歩くこと約10分でめざす藤花園に到着(9時頃)。入口からすぐ前にある藤棚には既に8分咲き以上で艶やかな房をたれ下げている。すばらしい。
皆さんそれぞれにカメラを花に向けて撮り始めた。中は意外とこじんまりとした庭園で自由行動で動いていたにもかかわらずお互いの姿がいつでも目にとまる範囲にあったほどであった。
藤棚の下での記念写真を撮って藤花園を後にした。


次の目的地「五百羅漢」のある喜多院を目指して藤の牛島駅から大宮経由で川越に向かった。川越の駅からは巡回バスに乗ることにして300円の1日フリーパス券を購入。バスに乗ったがバスがスムーズに動いてくれない。道路渋滞のせいであるが、ゴールデンウィークの真っ只中でもあり我慢する。バスの中からの町の風景は昔江戸幕府とはゆかりの深い町だけあってなかなかの情緒ある風情。喜多院の前でバスを降り山門をくぐって本殿に入る。

この寺は17世紀頃の天海僧正(慈眼大師)が徳川家康と親しかったこともあり、その後も寺勢が上がったとも聞く。家光誕生の間や春日の局の間があったが家光の時代に江戸から移築されたものの由。江戸幕府の絢爛たる生活様式の一端が垣間見ることができた。
特に印象深かったのは春日局化粧の間で宋版一切経の印刷物を見つけたこと。12世紀の初期(宋の時代)に木版印刷されたものの由。楷書で書かれた文字が鮮明であり、高度な印刷技術が12世紀に既に中国で実現していたのかと驚きを新たにした。
このお経の印刷物は毛利から徳川家康、天海僧正を経由してこの寺に寄進された由。

本殿を出て五百羅漢に歩を進める。五百羅漢は18世紀から19世紀までの約50年間にわたり建立されたもので、日本三大羅漢の一つに数えられるとのこと。

笑っていたり、泣いていたり、怒ったり、ヒソヒソ話をしていたりしていてそのさまざまな表情を見ていると思わず見るものの顔がほころびてくる。
いつまで見ていても飽きないくらいで一度通り過ぎたところをまた戻ってみたり、5人はそれぞれあちらにうろうろ、こちらにうろうろしてニコニコして観ておりました。
五百羅漢は一種の癒し系の仏像ではないかなとも思う。

いつまで観ていても飽きがこない。まだ去り難く後ろ髪を引かれる思いであったが次の行程に歩を進めることにする
山門を出てすぐにある巡回バス停に行くと既に多くの人が並んでいる。渋滞は一層ひどくなっており、巡回バスもミニのため待っている乗客の吸収もままならずといった状態。食事の前の腹ごしらえには歩くことが一番と全員決意してバスに乗ることをあきらめた。

町興し運動で観光客を呼び込む作戦実施中のようで、町や通りの名前に蔵の町とか大正浪漫通りとかの名前が地図に記入されている。
大正浪漫通りでは大正時代の洋風建築の面影を残しているというビルを眺めたり、蔵の町並みでは江戸の面影を残していると言う蔵造りの店舗を見ながらの散策もまた乙なものですばらしい。途中では時の鐘という鐘楼を見つけた。今でも1日4回は時の鐘を鳴らしており、400年前からの伝統という。
鐘そのものは4代目の由。

そうこうするうちに菓子屋横丁に入り岐部さんの推奨するお菓子やさんでニッケアメを試食する。
小学校の低学年時代にニッケの破片をしゃぶっていたことを懐かしく思い出した。お土産に購入。

菓子屋横丁を抜けてすぐに目指す鰻やに着いたがここも長蛇の列。あきらめて駅ビルに戻ってビールで乾杯ということに衆議一決。
川越市役所まで歩きバスを待つ。遠くからくるバスを迎えようとすると、手前で右折してしまうバスがあったり、次のバスが来ると巡回バスのフリー切符での利用不可といって乗車拒否をされたりであったがここは忍の一字。
待った甲斐があって、フリー切符OKのバスに乗車。先程のような渋滞に巻き込まれることもなく比較的スムースに駅に到着。

駅ビルでは鰻専門店は既に沢山の客が入っておりあきらめ、ニュートーキョー系の和食の店に入って、ビールで乾杯。今日1日の楽しかった思い出を振り返りながらの団欒であった。


                                                             以上


                                                  写真撮影: 石塚(*)、早川(**)




弘法大師が手ずから植えたとの伝説もある特別天然記念物の藤 (**)
喜多院の山門  (*)
←↑様々な表情を見せる羅漢さまたち  (*)
(**)
小江戸川越の大正浪漫通り  (*)
快晴の藤花園にて    (*)