能登は、お祭りの多い地区の一つである。
特に、お祭りで使われるキリコは、独特のものであり、
8月のお盆を中心に能登各地でキリコ祭りがあり、その地区は
37箇所であるらしい。
キリコは、諸兄が今年の6月に能登研修旅行の際キリコ会館で
ご覧になったように、大きな物は、9メートルを超える大型の
物から各家でお盆に飾ったり、子供が担いだりする数十センチの小型の物まで色々ある。
小生は、能登のキリコ祭りについて、インターネットで検索してみたが、全体で、26箇所ほどしか表示されない。知人に聞いてみると26箇所は、主な物で、実際には、30〜37箇所の間であろうとのことである。
諸兄は、キリコ会館を思い出しながら、見て欲しい。
私は、西海まつり、輪島大祭、八朔祭りの3箇所の祭りにカメラ仲間と一緒に行き見物した。
以下、それぞれについて紹介する。
1.西海祭り(8月14日)
大漁祈願のお祭りで、富来町風戸地区(松ケ下神社)と風無地区(西海神社)から繰り出した神輿がキリコ・鉦・太鼓を伴ってそれぞれの地区を巡幸後、地区の境で合流し、小学校のグラウンドに集結する。
グランドで、神輿、キリコは、練り回り、その後、夫々の地区に帰っていく。
そのキリコの数20基ほどである。
漁師町であるだけに少々荒っぽい祭りで、特徴は、女中心の祭りと言えるほどで、キリコを担ぐ女衆は、こしまき(腰巻、未婚は、赤色、既婚は、桃色)に浴衣、前掛けという姿である。
女だけで、1台のキリコを担ぐ風習があるのは、西海地区だけである。(他は、男女混合)
男衆の姿も白いシャツに黒いチョッキ、白いトレパンの格好でキリコを担ぐ。
お宮に入ると神輿が神殿に入らないようにキリコとの喧嘩が鉦の音共に始まり、キリコや神輿がぶつかり合い、倒れたり、燃えたりするスリルのある祭りである。







また、小学校のグランドに集結した時、休憩があった。その休憩中に娘さん達が交代で太鼓を上手に叩くのにびっくりした。



浜では、大松明2基に火が付けられクライマックスを迎える。各キリコを担ぐ若い衆が松明の頂上に立て
られた3本の御幣を火の粉の舞う中で奪い合う。この奪い合いは、激しく喧嘩となり、怪我人も出るので、
救急車が走り回っていた。

由来は、八幡神社のご神体が増穂浦に流れ着き、浜辺に近い住吉神社の女神に救われ夫婦になった。
しかし、八幡神社の男神は、毎夜響く荒波の音が怖く、我慢できなくなり、山手の里に宮居を移した。
以来、夏の一夜逢瀬を楽しむ為、迎えに来たキリコに囲まれ、男神を神輿に乗せ2キロ離れた住吉神社に運ぶ
神事である。
800年前から始まったそうである。
夜8時頃から各町のキリコが男神を住吉神社に送るため、八幡神社に迎えに来る。
その際、八幡神社の狭い境内に35基のキリコが駆け上がるのは、圧巻であった。
キリコを金沢大学の留学生が担いていたが慣れないためかバテバテであった。
10時頃に八幡神社を出発した神輿が住吉神社の神殿に納まったのは、夜中の2時過ぎであった。
この住吉神社は、大きな社であるが、今年建替えが完成した。
