酒、歌、煙草、また〇〇
                  (文)佐藤幹郎  2026/02/20

文豪、佐藤春夫の詩に学生時代を回顧した有名な詩がある;

若き二十(はたち)のころなれや
六年(むとせ)がほどは通いしも
酒、歌、煙草、また女
外(ほか)に学びしこともなし


早川君とは定年後も付き合いが深くなり、上の春夫の詩を借りれば
  
 酒、歌、煙草、またゴルフ

仲間内のゴルフコンペの後、保養所に泊まり、宴会の後カラオケ、その後部屋に戻ると深夜遅くまでゴルフ談義だった。

その後、互いに年老いて、二人ともそれぞれ所属していたゴルフクラブの会員権を
売却してゴルフは引退した。
しかし、酒、歌、煙草は続いていて、ゴルフは政治の話に変わった。
  
 酒、歌、煙草、また政治談議

というわけである。

保養所に泊まると、カラオケが引けた後、夜明け近くまで政治談議に度々花を咲かせた記憶がある。
彼は典型的な「右派」で、私も同じだったが、政治の話をするときはわざと少し革新派を擁護するような立場をとると、早川君の話が熱を帯びてくるのが面白かった。

今日(2026/02/20)、高市さんは総理大臣の就任後、初の施政方針演説を行った。
簡潔かつ具体的な政策方針に、私は大げさに言えば「感動」した。
自民党といえど、過去には禁句同様になっていた「憲法改正」という言葉さえ
堂々と使われた。

実は、早川君は「大の高市ファン」だった。2021年9月の自民党総裁選を前に、
三八会の有志で「総裁は誰がよいか」をリモートで行った記録が残っている。
ここで早川君は「俺は高市がよいと思う」と断言している。

 
     
2021年9月の三八会リモート ここをクリックすると再生します

今日の高市さんの施政方針演説を彼に聞かせたかった。
多分、天国では見ていると思う。
一杯やりながら、そして一服けむりを吐きながら

                          おわり