第二日目(前編)   報告 荒木田 多穂   
写真撮影:荒木田、佐藤
摩周湖が見えた!!
いざ出発(7時20分)

なるべく早く出発したほうが良いという佐藤会長の推奨で、ホテルの朝食時間を早めてもらう。
6時にモーニングコールをセットしたが全員それより早く起床して温泉に浸かっていた。
さすが長年サラリーマンをしていただけに時間が正確であると言いたいところだが実態は単に年寄りだから早く目が覚めたに過ぎない。
予定より早く7時20分にホテルを出発。硫黄臭の白煙を噴き上げる硫黄山を横目にバスは一路摩周湖へ。

摩周湖(7時40分〜8時15分)

早起きは三文の得というが、いつもはごった返す第一展望台も観光客がまばらでコバルトブルーの神秘的な湖をゆっくりと観賞できた。
歌謡曲が流れて雰囲気を壊すと言われているが、レストハウスが開業前なのか静かだ。

前日に引続き今日も好天。湖面に浮かぶ中島、対岸には堂々たるカムイヌプリ(摩周岳)遠方には斜里岳がそびえている。
湖の反対側には遠く雄阿寒岳、雌阿寒岳、阿寒富士が見えた。
「霧の摩周湖」といわれるように湖面が見える確率は25%以下とのことだが、小生は今回で三度目だが三度とも見ることができたのでよっぽど運が良いのだろう。
残念なのは、太陽がまだ低いせいで、湖水の何とも神秘的な色は見られなかったことぐらいか。

摩周湖には流入、流出する河川はないのに湖面の水位は年間のみならず数十年変わらないとのこと。一定の水位を保っているのは、環壁の亀裂を通じて湖水が漏出しているらしいとのことだが、自然界の不思議なメカニズムである。
写真を撮ってもらうとき、「ハイチーズ」が普通だが、
こちらでは「タラバガニ」というのもよく使われる
阿寒湖(9時10分〜10時30分)

バスはほんのりと紅葉が色づき始めた林間道路、牧場地帯を通り抜けて阿寒湖へ。
到着が予定より早かったので当初予定の遊覧船から30分早く出発する高速船ゼフィール号に変更。
高速船はマリモ展示観光センターのあるチュウルイ島往復だけでなく、素晴らしい景観の滝口を経由する阿寒湖一周の50分コースである。
←高速遊覧船ゼフィール号に乗り込む
 向こう側は通常の大型船
↑湖面に映る雄阿寒岳
船がチュウルイ島に着岸しすぐ上陸。15分しか寄港しないから大急ぎで見学しなければならない。
船着場から森の小道を歩くと程なくマリモ展示観察センターがある。センターに入るといきなり目の前に大水槽が現れ、その底にこぶし大ほどのたくさんの天然マリモが転がっていた!!
光を浴びてゆらゆら水底でゆれている様は見事なものである。
センター出口の水槽にはヒメマスの幼魚が群れをなして泳いでいた。
ヒメマスの原産地は阿寒湖といわれ、阿寒湖に遡上したベニザケが陸封され、降海することなく一生を淡水域で過ごすとのこと(レポーターとして少し勉強しました・・・・)。
↑チュウルイ島に上陸
大水槽の中のマリモ→
ヒメマスの他にウグイ、コイなども、、、
チュウルイ島より雄阿寒岳を望む
船はチュウルイ島を後にし、雄阿寒岳側のふもとを通り景勝地「滝口」に向かった。
細くなった水路を船は進み滝口に入る。
「阿寒湖の奥深くに秘密の庭園があり、その中にある大きな池に迷い込んだ感じがする」と言ったひとがいるというが、まさしくその通りである。
湖岸は北海道の天然林の典型的な針葉樹と広葉樹が混ざった針広混交林を形成している。ほんの僅か紅葉し始めた木々があったが、本格的紅葉のシーズンはさぞかし見事だろう。

因みに最近マリモの盗掘騒ぎがあったのもこの滝口である。
タモ網で25ヶ所もすくい取った跡が残っていたという。悪い奴がいるものだ。    

滝口は別に滝になっているわけではなく阿寒湖の水が唯一下界に流れ出ていく水門が二基あり、ひとつは太郎湖と呼ばれる小さな湖を経由するもの、もう一基は直接阿寒川となって流れ出、やがて最終的には阿寒川と合流するとのこと。この水門を見ながら船はUターン。このあたりから船内ではマリモの唄がかかり、この歌が終わると程なく桟橋に到着した。あっという間の50分の船旅でした。
大庭園の趣、阿寒湖の滝口
滝口に見とれる
阿寒湖アイヌコタン(10時35分〜11時40分)

総戸数36戸、約200名と北海道で一番大きなアイヌのコタン(集落)。
広場の両側に並ぶ20数軒の民芸品店を30分ほど散策。
民芸品の木彫りの作品を中心に動物や鳥などをモチーフにした小物や美しいアクセサリー、アイヌの楽器ムックリなどのさまざまな商品があった。

平日ということもあり、観光客が少なく、いったん店に入ると何か買わなくては悪いという気がして入りにくい(親父族は買い物が苦手である)。
小生は来年我が家の庭に咲いてくれることを期待し黒百合の球根を買う。
「愛する人へ、そっと贈ったクロユリ を 相手の人が手にとれば、 二人はきっと結ばれる」というアイヌの
伝説を元にした「黒百合の歌」がメロドラマ「君の名は」の挿入歌として大流行したのはかなり昔の話だ。
アイヌコタン
アイヌの木彫り職人
広場のゆるやかな坂を登り切ったところにオンネチセ(大きな家という意)というアイヌコタンのホールがある。ここで11時開演の重要無形文化財アイヌの古式舞踊を観賞。
観客はそう多くなかったがフランス人の研究者らしい人物が熱心に(あわただしく)写真とビデオを撮っていたのが印象に残った。

優雅な鶴の舞、激しい黒髪の踊り、民族楽器ムックリの演奏、幻想的な神への祈りなどの数演目があった。
途中エッサホーホーという輪踊りに我が三八会から石塚、小野山両名が飛び入りで舞台に上り、アイヌ式盆踊り?(失礼)を真剣に踊っていた。
司会者によるとこの踊りを踊った人には幸せが来るいう言い伝えがあるとのこと。石塚、小野山両氏にこれからどんな幸せが訪れるか楽しみである。
コタンの守り神のフクロウが見下ろすアイヌコタンのホール、オンネチセ
神へ祈りを捧げ、庇護を願うカムイノミ
雪解けの春、愛の歌を交わす丹頂鶴を
模した鶴の舞(サロルンリムセ)
御神酒を濾し分けるときの踊り(トノトソロパ)
大勢が輪になり踊り比べをするエッサホーホー
ここから各リンクをクリックするとビデオが
鑑賞できます:


1)座り歌(イタサンカタ)
宝物の漆器を囲んで歌う。
西欧的な感じさえする女声二部合唱が美しい。

2)口琴
口にくわえた弦を弾いて鳴らすアイヌ独特の弦楽器(ムックリ)の競演。

3)輪踊り
小野山、石塚両氏が飛び入り出演。
炭坑節のほうが似合う踊りにも見えます。
→後編につづく