調査編
メモリを増設する
佐藤 幹郎
基礎編でメモリの増設が必要かどうか調べたら、ここでは実際にメモリの増設にチャレンジしてみよう。
まずは自分のパソコンに合うメモリの選び方を説明します。

1)予備知識

パソコンの増設メモリは次の7種類に大別できます:

(1)バルク品ノーブランド
メーカ不詳のもの。主として台湾製や中国製。

(2)バルク品 
メーカは不詳だが、使用されているメモリチップのメーカは明示されているもの。
ほとんどがパソコンメーカが在庫調整のため市場に放出したもの。
(1)、(2)とも各社のパソコンに搭載したときの動作確認はされていない。

(3)販売会社ブランド品
上記(1)または(2)を仕入れ販売会社のブランド名を付けたもの。
各社のパソコンに実装して動作試験も一応やっている。
ELECOMやグリーンハウスなどの製品はこれに該当。
メモリモジュールの保証は5年保証とか永久保証などを謳っているが、パソコンに実装してうまく動作しない場合の保証まではしていない(メモリ自体が不良品だった場合の交換などには対応するという意味の保証)

(4)正規品1
販売会社がモジュールメーカに直接発注して作らせた製品。
各社のパソコンメーに対する動作試験がほぼ完全に行われている。
BUFFALOの製品がこれに該当。

(5)正規品2
半導体メーカからチップを購入し、自社でモジュールを組み立てた製品。
I/Oデータなどの製品がこれに相当。
動作試験などは(4)と同じ。
動作保証は(3)よりはこまめにサービスしてくれるが、最後は「パソコンメーカに相談してくれ」ということになります。

(6)パソコンメーカの純正品
(4)や(5)の製品を販売するに依頼して作らせたもの。PCとのほぼ完全互換性が保証されている。
ただし、パソコンのモデルチェンジが激しいので、3年ぐらいで入手が困難になる場合が多い。

(7)法人向け白箱品
(6)の余剰在庫が放出されたもの。うまく入手できればお買い得。

2)価格と相性問題

価格の目安はだいたい(1)を1とすると(2)1.5倍 (3)2倍 (4)、(5)が3〜4倍 (6)5〜7倍といったところです。

メモリの価格は季節的にも変動します。年末のボーナスやクリスマス商戦に向けての時期はパソコン・メーカの調達が盛んになり市場価格が上がり、これを過ぎると大幅に下落することが多い。
年間でいえば、1〜3月頃が買い時の期間といえます。

メモリには「相性」というちょっと厄介な問題があります。
パソコン用のメモリはJEDEC(電子部品の標準化を推進するアメリカの業界団体。約260社が参加、EIAの一部門)という機関が定めた統一スペックに基づき作られています。
しかし、メモリメーカによって微妙に特性が異なるために、パソコンに搭載しても必ずしも100%動作する保証がありません。
これがいわゆる相性問題と呼ばれている現象です。
パソコンメーカの推奨品や純正の増設用部品として売られているもの以外の製品を増設した場合は「動作しないリスク」があることを忘れないようにしましょう。

3)メモリの選び方

それではどんな製品を選択すれば良いのか、それをどこで買えばよいのでしょうか。

まず予算の十分あるひとは上記1)で挙げた純正品(6)を購入するのが良いでしょう。
次いで(4)や(5)はかなり値がはりますが、相性問題もほとんどなく安心です。

相性問題で多少のリスクはありますが、手頃な値段のものでは(3)が最もお薦めです。

(1)や(2)は秋葉原の店頭やネット通販で多くしかも安く売られていますが、パソコンを自作するレベルの知識と経験があるひと以外は買わないほうがいいでしょう。

(3)、(4)、(5)はヨドバシ、ビッグカメラなど量販店で容易に買うことができます。
あるいはネット通販を利用するのも一つの手です。


4)自分のパソコンに合うメモリの調べ方

純正品は自分のパソコンの取り扱い説明書にパーツナンバーが載っています。
1)で述べた(3)、(4)、(5)に対応する製品はお店にそれぞれの会社が作った互換表がおいてあり、自分のパソコンの型番をメモして行けば増設するメモリモジュールの型番を知ることができるようになっています。

しかし、店頭で買うにしても予めメモリメーカのHPへ行って自分のパソコンに合うモジュールの型番を検索しておくことが賢明で確実なやり方です。

もう一つ重要なことは、自分のパソコンにあとどのぐらいの容量のメモリが増設可能なのかを、取り扱い説明書を良く読んで調べておくことです。あと256MBしか増設できないのに、それより大きな512MBの容量のものを購入しても
半分しか認識されないか、または最悪の場合は全く認識されないことが生じてしまいます。


それではグリーンハウス社のメモリの場合を例に私のノートPCに合うメモリモジュールの型番の調べ方を説明してみます。

まずインターネットでメモリを検索するページに行き、自分のパソコンの製造メーカ名を選択し、次にパソコンの型番を入力します。

これで、検索ボタンを押すと、モジュールの型番が、そしてその型番をクリックすると更に詳しい
次のような検索結果が出てきます。

この検索結果の赤い下線の部分を見て下さい。私のパソコンの場合はスペック上は増設可能なメモリ容量は256MBまでなのですが、この会社のメモリでは512MBまで認識することを確認しているようです。
結局、私は512MBのモジュールを購入して、合計768MBまで増量出来ました。

主な会社のメモリ製品の検索ページを挙げておきます:


 グリーンハウス

 ELECOM

 BUFFALO

 IOデータ


さらにここへ行くと販売価格を調べることが出来ます(主として通販価格) 



    メモリを購入したら自分のパソコンに取り付けてみましょう→実践編参照