小田原の春を訪ねて
                                      
                      (文)高橋之治 (写真)高橋之治、石塚洋      
                                 

 紹太寺茅葺きの本堂前で(今月18日には銅板屋根に変わってしまうという)  

本日は7名という最小人員であったが、皆元気に箱根登山鉄道入生田駅に定刻に集合。
早速駅前にて集合写真を撮る。駅前の看板を見て、本日のメインイベントである、長興山のしだれ桜に期待を寄せる。駅前の案内図を確認してから、まず紹太寺へと向かう。10分かからずに到着。

 
 箱根登山鉄道入生田駅にて              長興山紹太寺に到着

本寺は江戸初期の小田原藩主であった稲葉氏の菩提寺であり、開山は鉄牛和尚で、当時は広大な伽藍であったとのこと。
江戸幕末期に消失してしまい、現在は小さな本堂が残るのみ。
最初の集合写真にある茅葺きの本堂も維持が困難になり、今年4月には、銅板屋根に変わってしまうそうである。
その意味では貴重な写真が撮れた。

この境内にも、想いもよらず立派なしだれ桜があり、この先の本命のしだれ桜はどんなに素晴らしいのだろうとさらなる期待が膨らんでくる。いよいよ本日の本命である長興山のしだれ桜に向かって、ここから360段の石段を登りはじめる。

 
 下の境内にあるしだれ桜                      壽塔へと向か石段の始まり                                          
早くも最初の階段を上ったところで、もう参った面々がいる。さらに石段は続き一同悲鳴を上げる。
やっとのことで、このお寺の開祖である鉄牛和尚の墓のある壽塔に到達する。

 
 もう降参?                     さらに続く階段




  鉄牛和尚の壽塔


残念ながら、近くにある稲葉一族の墓や春日の局の墓などは台風の影響で、閉鎖されており、行けなかった。
そこから数分で、本日のハイライトである、長興山のしだれ桜に到着。
しかし、残念ながら、このところの寒さの影響で、駅前の案合図にあった見事な写真のようには行かず、期待に反し、まだ一分咲きであった。誠に残念!というしかない。

 
 一分咲きでした              小田原市指定の天然記念物の表示

一応、記念写真を撮り、わずかに咲いているピンク色の部分に慰めを求めた。中には花より団子を求めた者もいた。

 


ここから下り坂を下りて、入生田駅に戻り、再び箱根登山電車に乗り、小田原駅に向かった。
駅からは前回と同様に小田原城へと向かった。
大勢の人で賑わう城をバックにおきまりの記念撮影をおこなう。さらに二宮神社を通り、やっと満開の桜にご対面。
また今では数少なくなった懐かしい姿の二宮尊徳像を拝む。


  小田原城址公園内二宮神社の桜

ここから小田原城址公園を抜け、本日最後の立ち寄りスポットである清閑荘へ向かう。
ここは、明治時代に黒田長成(黒田官兵衛の子孫)の別荘として建てられ、国登録有形文化財に登録されている。

 
 清閑亭全景                     説明パネル


立派な数寄屋造りの邸宅で、内部を無料公開している。邸内には長成が愛した桜の材木が使用された階段や、立派な一枚板の極彩色の引き戸なども見られ、2階からは、相模湾も望める。


 清閑亭内部(石塚さん撮影)

 
     美しい杉戸絵の前で           


ここで本日の予定は全て完了し、楽しみな最後のメインイベントである有名な「だるまや料理店」へ向かう。道を間違え、大分遠回りをしたが、やっと到着。しかし店の前は大勢の人で一杯の大行列であった。だが、われわれは、石塚幹事の見事な手配ぶりで予約をしていたおかげで、大勢の客がうらやむ中、別館2階の個室に即案内された。しだれ桜見物は空振りに終わったが、幹事さんありがとうとのことで、ここでまずは乾杯となった。
席上、Aさんのロマンス話など多彩な話題に花が咲き、おいしいコース料理を満喫した。
ここに決めて大正解であった。


 桜に?乾杯!


 店舗が有形文化財の「だるまや料理店」

食事後、再び本店の前を通ってみた。
有形文化財に指定されているだけのことはあると、改めて立派な店構えに感心して帰途についた。     

                                           終わり